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医療の最前線の安全向上図る

ソニーとエムスリー、新型コロナウイルス対策で協業。画像診断支援AI開発など

公開日 2020/04/16 10:04 編集部:小野佳希
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ソニーとエムスリーは、新型コロナウイルス感染症対策で協業。新型コロナウイルス感染症疑い症例の診断を支援するための胸部CT検査画像の診断支援サービス、画像診断支援AIの開発と普及などに向けて活動を開始した。

ソニーとエムスリーが協業

協業はまずは医療の最前線の安全を向上させることに主眼を置き、上記「胸部CT検査画像の診断支援サービス、画像診断支援AIの開発と普及」など3点から開始する予定。なお、同サービスは、胸部CT検査で新型コロナウイルス感染症疑い症例の判定を遠隔のエキスパート読影医に依頼することができるというもの。新型コロナウイルス感染症の診断においては、臨床症状やPCR検査をはじめとする検査データとともに画像所見も重要な意義を持つと考えられることから同サービスの開発および普及活動を行う。

また、新型コロナウイルス感染症治療の最前線にいる医師からの最新の知見をはじめとした各種対応知識を、全国の医師・医療従事者に伝達するための無料ウェブ講演会を開催。ウェブ講演会は最大20回程度を予定しているという。

加えて、新型コロナウイルス感染症治療に携わる医療関係者向け負荷低減ソリューションの開発に取り組む。なお、今回の協業実施に係る費用は、4月2日にソニーが発表した総額1億USドル(約108億円)の支援ファンド「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」より拠出する。

また両社は、新型コロナウイルス感染症対策以外の医療領域においても新たな価値創造を探索する取り組みを開始。ソニーのスタートアップ創出支援プログラム「Sony Startup Acceleration Program」を活用し、ソニー社内で医療分野におけるアイデアを公募しプロジェクト化することで課題解決を目指すという。

両社では、『ソニーのクリエイティビティとテクノロジーの力、そしてエムスリーの医療分野における知見と事業開発力を掛け合わせた新たな体験の提供を通じて、患者が「病に負けない、人生を輝かせる」ことに貢献する事業開発に取り組んでまいります』とコメントしている。

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