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CES2020で初公開へ

ボッシュ、“あらゆるメガネをスマートグラスにできる”小型軽量モジュール。網膜に画像を直接投影

公開日 2019/12/17 09:31 編集部:小野佳希
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ボッシュ・センサーテックは、網膜に画像を直接投影することで昼夜を問わず着用できるクリアな画像を実現するとともに、かつ、10g以下という小型軽量さによって「あらゆる普通のメガネをスマートグラスに変えることが可能」だとするスマートグラス向けLight Driveモジュールを開発。1月にラスベガスで開催されるCES2020において初公開すると明かした。「BML500P」として2021年に大手メーカー向けに発売予定だという。

ボッシュがスマートグラス向けLight Drive モジュールを開発

MEMSミラー、光学部品、センサー、オンボード処理を搭載したシングルソース、オールインワンの統合型ソリューション。MEMSを実装したコリメート光スキャナーが、スマートグラスのレンズに埋め込まれたホログラフィック光学素子(HOE)をスキャンし、HOEが光線を目の網膜上に投影することで、常にはっきりした画像を映し出すという。また、投影された高解像度の画像は明るさを調整できるため、直射日光の下でもくっきりと明るく見え、プライバシーも確保できるほか、昼夜を問わず着用することを可能にするともしている。

なお、Bosch Light Driveテクノロジーは曲面レンズや矯正レンズにも対応しており、度付きメガネを利用しているユーザーにとっても魅力的な製品だと同社は説明。従来のディスプレイ技術では、システムの電源を切ったときに迷光と呼ばれるかすみや虹のような光が発生していたが、本技術は迷光を最小化し、一日中快適な光透過性を実現するという。これにより常にクリアな視界を確保し、不要な反射をなくすのだという。

小型軽量な点も大きな特徴で、既存の製品と比較して奥行を30%削減。重さは10g以下で、「メーカーはフレーム幅を小さくしたスタイリッシュなデザインが可能になり、第一世代の分厚いデザインのスマートグラスは過去のものとなる」「網膜投影型Light Driveテクノロジーは、社会に受け入れられ広く採用されるようになれば、家電ディスプレイ機器のメーカーにとって次のブームとなる可能性がある」とアピールしている。

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