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バンドが柔らかくなり携帯性も向上

ソニー、“QN1”チップ搭載ネックバンド型ワイヤレスイヤホン「WI-1000XM2」。業界最高級ノイズキャンセリング実現

公開日 2019/10/16 13:04 編集部:小野佳希
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ソニーは、独自プロセッサー「QN1」によって業界最高クラスのノイズキャンセリング能力の実現や高音質化を図ったネックバンド型ワイヤレスイヤホン「WI-1000XM2」を12月7日に発売する。ブラックとプラチナシルバーの2色展開で、オープン価格だが35000円前後での実売が予想される。

WI-1000XM2

9月のIFA2019にて海外発表されていた製品の日本市場投入が発表された格好。1000Xシリーズの新モデルで、ヘッドホン「WH-1000XM3」時に新開発した“高音質ノイズキャンセリングプロセッサー”「QN1」を、今回ネックバンド型モデルにも採用。これにより、ネックバンド型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン市場において業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したとしている。

カラーバリエーションは2色

なお、ソニーでは本機を「ハイレゾ高音質と首掛けワイヤレスの開放感を兼ね備えた、1000Xシリーズのオールラウンドモデル」だと表現。より高音質を追求したヘッドホン「WH-1000XM3」と、身軽で開放感のある使い方ができる完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」との位置づけの違いを説明している。

QN1は、ノイズキャンセリングプロセッサー、DAC、アンプの3機能を統合したもの。周囲の騒音を打ち消す逆位相信号の生成精度は従来の約4倍、人の声など中高域ノイズの抑制性能が向上したという。また音声信号は32bitで処理され、S/N、歪率も改善した。

ハウジング部の外側と内側に各1基ずつセンサー(マイク)を配置した「デュアルノイズセンサーテクノロジー」も採用し、2つのマイクで集音した騒音とプレーヤーの音楽信号をすべてデジタル化。フィードバックマイクとフィードフォワードマイクで集音した外部ノイズをQN1チップで分析して、逆位相の信号を生成することで高精度にノイズを抑えるという

ノイズキャンセリング性能を気圧の変化に応じて最適化する機能も前モデルから引き続き搭載。飛行機での移動などにおける気圧変化でも高いノイズキャンセリング性能を維持できるように配慮している。

また、筐体部本体とノズル部が一直線ではなく角度のついた「アングルドイヤーピース方式」を新たに採用することで、耳穴への装着安定性も向上。これによって遮音性も向上し、この面からも外部ノイズへの対応力を高めている。

そして、QN1は高音質化にも寄与。32bitのオーディオ信号処理と、低歪率・高S/N比のDACおよびアンプによって高音質化を図れるとしている。

ドライバーユニットは、「XBA-N3」で搭載したものと同じBAドライバーと9mmダイナミックドライバーとを組み合わせた「HDハイブリッドドライバーシステム」を採用。低音から、鮮やかできめ細かい高音までの広帯域再生を実現したとアピールしている。

BluetoothのコーデックはSBCとAACに加えて、ハイレゾ相当のデータをワイヤレス伝送できるLDACに対応。前モデルで対応していたaptXは今回省略しているが、これはスマートフォンやDAPといった音楽プレーヤー側のaptXへの対応状況なども考慮しての判断だとのこと。

そのほか、前モデルでは金属製だったネックバンドを柔らかいシリコン製のものに変更。これにより、前モデルの71gから58gへと軽量化を実現させるとともに、よりコンパクトにケースへ収納して持ち運べるようにするなど、取り回ししやすくもなった。

ネックバンドが柔らかくなったことでキャリングポーチにもコンパクトに収納可能になった

ネックバンドに搭載しているバッテリー部を小型化しつつも10時間再生(ノイズキャンセリングオン時)という駆動時間をキープ。10分の充電で約80分使用できる急速充電機能も備えている。なおノイズキャンセリングオフ時は最大15時間さの連続音楽再生ができる。
また、フル充電までの時間は約3.5時間。充電用のUSB端子はtype-Cを採用している。


充電用USBはType-C。その横の端子には付属ケーブルを接続して有線イヤホンとして使うことも可能
また、左耳用のケーブル中間にリモコンマイクを新たに配置。前モデルではネックバンドに配置していた楽曲操作ボタン類を移動させるとともに、以前よりマイクを口元に近づけることで通話時のクリアな集音もできるようにした。

なお、リモコン部には音量の増減ボタンと再生/通話のオンオフボタンに加えて、任意の機能を割り当ててすぐに呼び出せるカスタムボタンを装備。割り当てる機能はスマートフォンアプリ「Sony | Headphones Connect」から設定可能で、デフォルトではノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えボタンに設定されている。


リモコン部
そのほか、イヤホン本体に磁石を内蔵し、耳穴に装着していないときにはハウジングをくっつけてまとめておける構造を採用。前述したネックバンドの素材変更やリモコンマイクの新規採用なども含め、全体的に構造を見直すことでユーザビリティの向上を図っている。


イヤホンは磁石でくっつく仕様
有線での使用も可能で、約1mの専用ケーブルが付属。付属品ではそのほかSS/S/M/Lサイズのハイブリッドイヤーピースと、S/M/Lサイズのトリプルコンフォートイヤーピース、充電用USB-Cケーブル、キャリングポーチと航空機用プラグアダプターが同梱する。

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