エリアのニーズに応じた充実展開

新店「ビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店」の狙いとは? 宮嶋社長&高木店長インタビュー

Senka21編集部 徳田ゆかり
2019年08月28日
本日8月28日にオープンした「ビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店」。ここで開催されたマスコミ向け内覧会に、株式会社ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏と、同店店長の高木秀行氏が登場して取材に応じた。その模様を以下のようにお伝えする。

■株式会社ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏
「お客様の利便性を高め、集客や販売の効率化を促進する」


株式会社ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏

―― 出店のきっかけは。

宮嶋 たまプラーザは私の地元。25年ほど前から暮らして、いつか出店できればいいなと思っていたので、こちらから話をさせていただきました。

―― 非家電製品が充実しています。

宮嶋 単価はある程度下がりますが、来店頻度が高まり集客効果を見込めます。特にお酒はメインと言っていいほどで、昨今は効果も出ているので注力しています。このエリアでの展開は特に面白いのではないかと思っています。

―― 池袋やラゾーナ川崎など都市型店舗が周辺にありますが、たまプラーザの位置付けは。

宮嶋 家電製品、最寄り品も含めて、あまりかぶっていないと思います。地元の方々が家電製品を始め、消耗品、アクセサリーも含めて近くにあれば非常に便利と感じていただける。エリアのバッティングはないと思っています。

―― 電子棚札が進化しました。

宮嶋 電子棚札を導入して、実は色々な機能があることがわかりました。電子ペーパーにただ数字が出るだけではなく、NFC機能も使える。それなら活用しようと。オンライン・オフラインの行き来を考えた場合、そこに販売員がいなくてもお客様の評価やレビューが見られたりするのは便利です。

お客様に使いやすさや使い勝手を知っていただくことで、利用者も増えると期待しています。スマートフォンを活用し、利便性が高ければアプリ会員も増える。店舗に来なくてもそのまま購入できる。アプリを活用していただいて、ネットでも購入していただくことにつながればいいと思います。今日も朝礼で、まず販売員が自分で使ってみるようにと言いました。使い勝手がよくないところはまだあるでしょうし、どんどん吸い上げて改善していければと思います。

―― 電子棚札導入の効果はいかがでしょうか。

宮嶋 これは絶大です。1日に何千という価格変更が生じて、値札の差し替え作業は非常に大きな負担になります。それがなくなるだけでものすごい効果です。さらに進化させることで、集客、販売の効率化にもつながると思っています。

―― 電子棚札は当初従業員の負担を減らす意味合いでしたが、今回お客様とのコミュニケーション機能も付加されました。

宮嶋 おっしゃるとおり。その場での商品比較も手軽にできます。家に持ち帰って見ることもでき、そして購入も。お客様の利便性も高まると思います。あとはレビュー数が高まればと。そのためにレビューを書いていただくことによる特典をつけています。レビュー集めに注力する期間を設けてポイント数を高める、といったこともできると思います。実際に一部取り組んでいます。

―― 繁華街の店とは違う位置付けですが、取り置きサービスに対する捉え方は。

宮嶋 やってみなければわからないところはあります。今回の店舗は郊外型か駅前型かといえば駅前型に近いと思いますので、仕事帰りに立ち寄っていただけます。イトーヨーカドーさんともども22時まで営業していますので、食品をお買い求めになるついでに取り置きも、というニーズもあるのではないでしょうか。取り置きカウンターを入り口の近くに持ってきたのも、そうした意味合いです。商品を予約してピックアップする要望は高まっていますので、需要に応えていきたいですね。

―― 先日大阪のアリオ八尾にオープンした新店との共通点は。

宮嶋 商品をつめこんでどれだけ充実させられるか、ですね。ここもつめこみましたが、過ぎれば圧迫感が出てしまいます。この広さでどこまでできるか、トライアルでもあります。八尾では取り扱っていないメガネやコンタクトレンズ、試飲カウンターも取り入れました。

―― 「ビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店」の年商は。

宮嶋 30億円を見込んでいます。

―― 試飲カウンターは今後広げていきますか。

宮嶋 エリア特性もあると思います。たまプラーザ周辺は、だんだん年齢層も上がってきて駅前に集中してきている傾向があります。そういう方々にとってお酒のコーナーはうまくハマると思います。富裕層の方も多く、中心となる価格帯はここでは高めに設定できるのではないでしょうか。ほかのエリアもそれぞれの状況に合致させていければと考えています。

お酒のコーナーは我々の特徴を出せると思っています。試飲カウンターにイベントを盛り込んだり、調理家電を近くに置いて実際に調理しおつまみがわりに提供したりですね。他にはできない取り組みができます。化粧品も販売好調ですが、理美容家電と組み合わせてセット提案しています。これらは家電があるからできることです。親和性のあるものを組み合わせての提案は、お客様もメーカーも望んでいることとしてやっていきたいと思います。

■株式会社ビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店 店長 高木秀行氏
「家電のみならず、非家電の品揃えで他店と差別化」


ビックカメラ イトーヨーカドーたまプラーザ店 店長 高木秀行氏

―― テレビコーナーが壁掛け中心になりました。

高木 ここ1-2年で拡充しています。テレビがより薄型化しているのに、テレビ台に置いてしまうとスペースをとってしまう。テレビの重量も軽くなり、壁寄せスタンドも人気になっている。設置のスペースのスリム化が図りやすくなっているのでそういうコーナーを設けています。

―― 電子棚札からアプリ経由で商品を買った場合、どこの売上げに。

高木 当店の売上げになります。

―― 床に誘導マークが示されています。

高木 トイレやエレベーターなど施設の場所をわかりやすくすることと、お客様に回遊していただくことが目的です。導線があればわかりやすくなる可能性が高まりますから。またお試しコーナーは可能な限り多く設置しマークを設けています。新しい商品があればどんどん導入していきます。

―― 家電製品と非家電製品の割合は。

高木 家電製品と非家電製品の売り場スペースの割合は6対4くらいです。非家電はこの面積にしては割合が多いですね。売上げ比率は、当初家電の方が高いでしょうが、日用品は定着すれば買い回りになりますから、のちに伸びていくと見ています。

―― イトーヨーカドーとのコラボは。

高木 今後ぜひ話をさせていただきたいと思います。

―― 近隣競合店との差別化ポイントは。

高木 家電店も近隣にありますが、非家電製品であるおもちゃや自転車、ゲーム、お酒などは当店が一番の品揃えと自負しています。

関連記事