カスタムイヤホンなど高付加価値分野に本格参入へ

オンキヨー、世界最薄のマグネシウム振動板BAドライバーを開発

編集部:小野佳希
2019年06月18日
オンキヨーは、世界最薄のマグネシウム振動板を搭載したバランスド・アーマチュアドライバーの開発に成功。自社ブランドでのカスタムイヤホンの開発とOEM事業への展開を含め、高付加価値ヘッドホン/イヤホン分野へ本格参入していくと発表した。

新開発マグネシウム振動板

同社はかねてからマグネシウム振動板の開発に取り組んでおり、2015年にハイレゾ対応ヘッドホン用ドライバーの開発に世界で初めて成功していた。その後も研究を重ね、今回、より小型化が要求されるBAドライバーの開発に成功した。

バランスド・アーマチュア ドライバー

マグネシウムは実用金属材料では最軽量とされる素材。今回、新開発の特殊表面処理技術によって、マグネシウム素材内部までセラミック層を浸透させ、さらなる高剛性を実現したとのこと。これによって、BAドライバー用振動板としては世界最薄を実現したという。

特殊表面処理技術によってさらなる高剛性を実現

これにより、高音域再生を伸長することができると同社は説明。さらに、素材特有の高吸振性によって音源再生を阻害する雑音成分が低減し、より滑らかで原音に忠実な音の再現が可能になるとアピールしている。

なお、4月に開催された春のヘッドフォン祭りにおいて、このマグネシウム素材の振動板を採用したBAドライバー搭載のカスタムイヤホンの参考出展を行っていた(関連ニュース)。

同社では、ホームAV事業売却(関連ニュース)により、祖業であるスピーカーコンポーネント事業への回帰を進め、OEM事業に注力することによってあらゆる用途への拡大と業績向上を目指すと改めてコメント。「今後もあらゆる場面において高品位な“音"のソリューションの提供を続けるとともに、さらなるブランド向上を目指してまいります」としている。

関連記事