試聴ブースも充実

<ヘッドフォン祭>トップウイング、世界初公開の伊ハイエンドヘッドホン「Radiante」など今年の新製品を多数発表

編集部:成藤 正宣
2019年04月27日
4月27日、28日の2日間にかけて、東京・中野サンプラザで開催中のポータブルオーディオイベント「春のヘッドフォン祭2019」。本稿では、会場6階および15階のトップウイングサイバーサウンドグループの出展についてお伝えする。

新規ヘッドホンブランド「Spirit Torino」、世界に先駆けて密閉モデルを公開

会場6階の大部屋では、27日 11:30〜13:00の1時間半にわたり新製品発表会が開催。新規に取り扱いをスタートする伊ヘッドホンブランド「Spirit Torino」と米「Sonore」を中心に、XI AUDIO、AROMA、iFi audio、Telosといった多数のブランドの詳細が発表された。

最初に紹介されたのは、先月より代理店業務の開始が発表されたヘッドホンブランド・Spirit Torino。製品解説のため、Spirit Torino開発者のアンドレア・リッチ氏が来日すると共に、世界初公開となる密閉型ヘッドホン「Radiante」などの製品を紹介した。

伊Spirit Torino取り扱い製品の発表と共に、最新モデル「Radiante」を世界に先駆け公開

Spirit Torinoのアンドレア・リッチ氏

同社のヘッドホンの特徴は、2つのドライバーをタンデム駆動させる「ツインパルス・アイソバリックシステム」が採用されていること。これにより駆動力やレスポンスを向上しており、アンドレア氏は「耳に響かせるような鳴り方を目指した」と話していた。

「ツインパルス・アイソバリックシステム」と名付けられたドライバー2基の構造を採用する

今回、世界に先駆け公開された「Radiante」はブランド初の密閉型ヘッドホン。密閉型ながら開放型と同等の音を聴きたいというユーザーの要望から開発され、ハウジングにパッシブラジエータを搭載することでそれを実現したという。両出し式のケーブルは3.5mmプラグで脱着が可能。アンドレア氏は「ドライバーは他の開放型と同じものを用いているが、音はより直接耳に響くような鳴り方をする」と特徴について語った。取り扱い時期/価格は未定とのこと。

Radianteを装着したアンドレア氏

「Twin Pulse」はプロユースも視野に入れた音場やスピード感を備えた開放型モデル。価格は50万円前後で5月中頃の発売を想定しているといい、ハウジングをよりラグジュアリーに装飾したスペシャルモデル「Ragnarr Edition」も用意している。こちらは55万円前後を想定しているとのこと。

「Twin Pulse」はラインナップの中核をなすモデルで、より装飾を豪華にした「RAGNNER EDITION」も用意される

その他にも、8月中旬頃からの発売を予定するシングルドライバーの軽量モデル「SUPER LEGGERA」(31万円前後)なども紹介。いずれのモデルもハウジングカラーやケーブルの仕様を選んでオーダーする受注生産方式を取り、生産をイタリアで行うため納期は1か月前後になる見込みとのこと。

シングルドライバーで軽量な「SUPER LEGGERA」などその他のラインナップも、発売時期は未定ながら試聴ブースに出展されている

USB DACをRoonReadyのネットワークプレーヤーにできる「ultraRendu」

今月取り扱い開始を発表したばかりの米SONORE(関連ニュース)からは、ネットワークトランスポート「ultraRendu」とD/Dコンバーター「ultraDigital」が紹介。

UltraRenduはLANで受けた音楽信号をUSBで出力する製品で、USB DACに接続することでネットワークプレーヤーのように扱えるというもの(関連レビュー)。独自OS「Sonicorbiter v2.7」を搭載することで接続の相性問題を解消しているとし、Roonにも対応している。価格は16万5,000円前後を想定しており、iFi audioの電源アダプター「iPower 9V」を同梱する。光デジタル出力モデルも検討中だという。

USB DACにネットワーク機能を付加できる「ultraRendu」を公開

ultraDigitalはUSB信号をSPDIFまたはI2S出力に変換するデジタル-デジタルコンバーター。I2SはPS Audioなどで採用されている規格で、HDMI端子を用いて音声信号を伝送する。同社が取り扱う製品では、XI AUDIO「SagraDAC」で利用することが可能という。価格は9万円前後を想定しており、こちらもiFi audioのiPower 9Vを同梱する。

DDC「ultraDigital」も同時に発表された

既存ブランドも新製品を予定。15階で試聴が可能

XI Audioからは据え置き型ながらバッテリーを内蔵することでクリーンな電源供給を実現したフルバランスのヘッドホンアンプ「Broadway」と、高感度なヘッドホン/イヤホン向けのシングルエンドヘッドホンアンプ「Broadway S」の詳細が発表。バッテリー駆動によりコンデンサーの音質への影響を排除し、かつ安全かつ安定してバッテリー駆動を行うため、独自のバッテリーマネジメント回路を搭載していることが語られた。

XI AUDIO シャオ氏みずから、ヘッドホンアンプ「Broadway/Broadway S」の発表・解説を実施

AROMAからは、ブランドのリファレンスとなるフラグシップイヤホン「ACE」が発表。超低域に4基/低域に4基/高域に2基/超広域に2基のバランスドアーマチュアを搭載した12BAモデルで、内蔵スイッチの切り替えによる音色調整にも対応。カスタム/ユニバーサル2モデルがラインナップされるという。

その他、iFi audioから同ブランド製品向けのオーディオラック「Pro iRack」、Telosから電磁波/ノイズ遮断シート「Quantum Damping」など、今年発売予定の製品が登場。発表会終了後、いずれの製品も会場15階の同社視聴ブースにて展示/試聴が行われた。

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