プレスカンファレンスにファレル・ウィリアムスも登場

<CES>ソニーは「クリエイティブ エンターテイメント カンパニー」。吉田CEOが語る理念

編集部:小野佳希
2019年01月08日
米国ラスベガスで開催されている国際イベント「CES 2019」。既報の通り8K有機ELテレビを始めとする様々な新製品を発表したソニーは、プレスカンファレンスで吉田憲一郎CEOらが戦略や理念を語った。

プレスカンファレンスのステージにはファレル・ウィリアムも登場

プレゼンテーションの冒頭、吉田氏は「CESはAIや5Gなど様々な先進技術が披露される場であり、ソニーもそれらを非常に重要だと思っている。しかし…」と切り出し、「技術そのものについて語るよりも、人間の創造性と技術の組み合わせによって人々の生活を豊かにすることを考えることにシフトするべきではないか」とコメント。

ソニー 吉田CEO

映画や音楽、ゲームの会社をグループに持ち、プロのクリエイターも利用する様々な機器を世に出していることを紹介しながら、ソニーは「クリエイティブ エンターテイメント カンパニー」だとアピールした。

ソニーは「クリエイティブ エンターテイメント カンパニー」だとアピール

今回のソニーのプレスカンファレンスで特徴的だったのが、吉田氏以外の登壇者がソニー・ピクチャーズのTom Rothmanチェアマンや、ソニー・ピクチャーズ アニメーションKristine Belson社長、ソニー・ミュージックのRob Stringer CEOら、全員がコンテンツ制作に携わる立場の幹部だったこと。

ソニー・ピクチャーズ Tom Rothman氏

テレビやオーディオ、Xperiaなど、ハードウェアの企画製造や販売に携わる立場の人物は誰も登壇せず、ブースへの製品展示も過去に比べかなりポイントを絞り込んでいた印象だ。今回のCESのタイミングに合わせてプレスリリースは出したものの、ブースには実機展示がないという製品も多い。

登壇者陣は、ソニーグループから多数の良質なコンテンツが生まれて人々の生活を豊かにし、それらの作品が知的財産として収益面でも成功を収めていることなどを紹介。AV機器などの紹介もこうした文脈での言及となっており、「α9」などプロの映像制作の場でも活用される製品を展開しており、こうした機器を通して良質なコンテンツが生み出されることで、ハードウェアの面からも人々の生活を豊かにしているなどとした。

日本では3月に公開を控える新作映画「SPIDER-MAN INTO THE SPIDER-VERSE(邦題 スパイダーマン:スパイダーバース)」の紹介なども

8Kテレビ 「Z9G」および4K有機ELテレビ「A9G」も、こうした観点から言及。クリエイターの制作意図を忠実に再現し、スタジオレベルの画質をユーザーに届けられる “BRAVIA MASTERシリーズ” として、コンテンツクリエイターと一般ユーザーとの関係を近づけるものであり、ホームシアター体験の満足度を向上させることで暮らしを豊かにするものであるとした。

オブジェクトベースの新たな音楽フォーマット「360 Reality Audio」については、事前に体験したクリエイターからも非常に好評だったことを紹介。なんとファレル・ウィリアムスが会場に現れ、同フォーマットや様々なソニー製品に対して非常に高く満足していると語った。

そして最後に吉田氏は、「我々はクリエイターの夢が人々の情熱を揺さぶると信じており、ソニーの技術によって最上のエンターテイメント体験を人々に届けて世界を感動で満たしたい」とコメント。「そのために、ソニーは確かな技術に裏打ちされた “クリエイティブ エンターテイメント カンパニー” であり続ける」とプレゼンテーションを締めくくった。

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