高音質パーツもふんだんに採用

ソニー、7.1chバーチャルサラウンドヘッドホン「WH-L600」。バランス駆動で音質向上、スタンドで充電も

編集部:小野佳希
2018年02月20日
ソニーは、テレビ視聴用途を想定したバーチャルサラウンド搭載ワイヤレスヘッドホンシステムの新モデルとして、高精度DSPなどによって音質を強化するとともに、充電スタンド採用などで使い勝手も強化した「WH-L600」を4月7日に発売する。オープン価格だが3万前後での実売が予想される。

WH-L600

テレビ等に接続するトランスミッター部と、そこからの信号をワイヤレスで受けて再生するヘッドホンによるシステム。独自のVPT(Virtualphones Technology)によって、7.1chのサラウンド音場を仮想的につくりだして楽しめる。

トランスミッター部には、オーディオリターンチャンネル(ARC)対応のHDMI端子を装備。ARC対応テレビとの接続であれば、従来必要だった光デジタルケーブルを接続することなく、HDMIケーブル1本でテレビの音声を楽しめる。

また、ARC入力信号用に専用回路を用意。これによってさらなる高音質化を実現したとしている。なお光デジタル端子と3.5mmステレオミニ端子も引き続き搭載している。

ヘッドホン出力には、従来から採用しているシングルエンド方式ではなく、バランスドライブ方式(L+/L-:R+/R-)を採用。左右チャンネル間の分離度を向上させることで、サラウンド効果をより一層向上させたとしている。

「Natural Reverb Reproduction」機能も搭載。独自アルゴリズムによって、ルームアコースティックに含まれる微小な間接音や余韻部分を再現し、自然な音場を体験できるという。

コンテンツの種類ごとに最適な音場に調整するエフェクトモードには、従来の「シネマ」「ゲーム」「ボイス」に加えて、新たに「スポーツ」を追加。スポーツモードでは「解説が聞き取りやすく、歓声などがサラウンドで聴こえ、スタジアムにいるような間隔でスポーツ観戦を楽しめる」としている。

なお、「シネマ」ではソニー・ピクチャーズ エンタテインメント協力の下、音質で定評のある映画制作用ダビングシアターの測定データを解析。前述のVPT技術との組合わせによる“理想的な映画館の音場”を再現するという。また「ゲーム」では同様に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのサウンドデザイナーが監修し、サラウンド音声収録ゲームを正確な音場で実現するとしている。

トランスミッター部はヘッドホンスタンドも兼ね、このスタンド部にヘッドホンをかけるだけで充電が可能。これまでより簡単に充電を行えるようにした。また、約6時間でフル充電でき、最大17時間再生が可能な長時間駆動性能も実現している。

ヘッドバンド中央に充電用端子を装備

オーディオデコード/VPT用に最大2.4GFLOPSの演算能力を持つ高精度DSPを採用。演算処理の最適化によってオーディオデコードとVPT処理を一つのDSPで実現したほか、同DSPの演算能力をフルに使ってマルチチャンネル音声を臨場感豊かに再生するとしている。

また、DC電源部に1,000μF×2の大容量電解コンデンサを採用することで、安定した電源供給ができるよう配慮。加えてオーディオブロックの主要なコンデンサに高音質パーツに使用するなどもしている。

さらに、プロセッサー側デジタルオーディオのマスタークロック用に真空で密閉された水晶振動子を採用し、発振効率を上げ位相ノイズを低減。内部の水晶の電極に、機会的な振動があっても高い接触性を保ち伝導性に影響を及ぼす酸化物を形成しない金蒸着を使用することで、より深い低音再生と豊かなサウンドを再現するという。

デジタルインターフェイス部には、アナログ低電圧レギュレーターを採用。これによって電源のインピーダンスを著しく定価させ、デジタルオーディオ信号のS/Nの改善や低域の再生能力も大きく貢献するとしている。

ヘッドホンには40mmドーム型のドライバーを搭載。ドルビーデジタル、ドルビープロロジック、DTS、AACのデコードに対応している。

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