7月に国内で発売予定

QDレーザ、網膜に直接映像を投映するヘッドマウントディスプレイ。メガネ不要「視覚の再定義」

編集部:風間雄介
2018年01月04日
(株)QDレーザは、RGB半導体レーザーを使って、網膜に映像を直接描き出す技術を搭載したヘッドマウントディスプレイ「RETISSA Display」を、今年7月に国内で発売する。受注開始は4月を予定し、販売方法や価格などの詳細はその際に発表される。

「RETISSA Display」

QDレーザは、富士通と三井物産の出資を受け、2006年に富士通からのスピンオフベンチャーとして設立された会社。これまで富士通研究所や東京大学などと共同で、高性能な半導体レーザーの開発・製造・販売を行ってきた。

今回開発した「RETISSA Display」は、同社のレーザー技術と光学技術を応用。RGBの三原色レーザー光源からの微弱な光と、高速振動するMEMSミラーを組み合わせた。光を瞳孔の中心で一旦収束させ、そののち網膜上へ投映させることで、直接映像を描き出す。

投映の模式図。フレーム内側から投映されたレーザーをMEMSミラーで制御。そこからもう一回反射させ、瞳孔の中心で収束させる

同社では、このレーザー網膜走査技術を「VISIRIUMテクノロジ」と呼んでいる。原理的に視力に依存しないため、視力矯正用のメガネやコンタクトレンズは不要。誰にとっても見やすいディスプレイの実現を目指しているとし、「視覚の再定義を通じた新しい見え方を提供する」としている。

RETISSA Displayは、RGBレーザーの光源部となるプロジェクターを極限まで小型化。メガネ型フレームの内側に搭載した。これにより突出部がなく、違和感の少ないデザインにできたという。

また本機の特徴は、外の景色にデジタル映像を直接上書きできること。実風景と投映した映像のピントずれが原理的に起きず、新たな視聴体験が得られるという。拡張現実(AR)にも活用できる。

なおRETISSA Displayは、1月9日からラスベガスで開催されるCES 2018と、1月17日から東京ビッグサイトで開催される第4回ウェアラブルEXPOで展示される。

関連記事