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最新ファームウェアアップデートにて

OPPO「UDP-203」、HDR to SDR変換時の映像出力を調整できる「ターゲット輝度」機能を追加

公開日 2017/03/02 11:09 編集部:小澤貴信
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OPPO Digital Japanは、UHD BDプレーヤー「UDP-203」の最新ファームウェアを公開。HDR to SDR変換時の出力をユーザーが調整可能となる「ターゲット輝度」設定を新たに追加した。

UDP-203

これはUDP-203と、HDR非対応のディスプレイを組み合わせた環境でUHD-BDを再生する際に用いる機能で、その際に行われるHDR to SDR変換時の出力をユーザーが調整可能となる。

HDR設定項目に新たに「ターゲット輝度」設定が追加され、HDR設定が「オフ」または「メタデータ除去」に設定されているとき有効となる。

HDR非対応ディスプレイとUDP-203を接続すると、UHD BDを再生した際に輝度や色域などをディスプレイ側が再現できないため、ディスプレイにそのまま伝送することはせず、プレーヤー側でSDR(Standard Dynamic Range)信号に変換されて出力される。このHDR to SDR変換を行う際には各々のディスプレイが表現できる最大輝度などの特性を考慮することが望ましく、それを調整する機能が「ターゲット輝度」となる。

「ターゲット輝度」設定項目で選択可能なnits値は、接続するHDR未対応ディスプレイが表現できる最大輝度を指し、それに基づいて調整するのが原則になるという。

しかし、最大輝度が仕様に明記されている製品は限られている。また視聴時におけるディスプレイの明度・輝度設定値、コンテンツのシーンによる輝度分布などが大きく異なるためこともあるため、ディスプレイ仕様の最大輝度がわかっていても、それに従った設定が最適ではないこともあり得る。よって同社では、ユーザーの使用環境や好みによって調整を行う必要があるとしている。

今回のファームウェアアップデートで、ほかにも多数の機能追加や改善が実施された。主には、HEVC 6.0および6.1プロファイルへの対応、DLNAサーバーからの音楽再生時の安定性の向上、メタデータ除去機能の改善、2TB以上の容量を持つexFATでフォーマットされたUSBストレージとの互換性向上などだ。

また、ファームウェアアップデート時にディスプレイを接続していなくても、フロントパネルディスプレイの表示でアップグレード手順が確認できるようになった。


また、全般的なUHD BDディスクその他のディスクの再生互換性を向上させた。具体的に、特定の3D BDタイトルの再生時に再生が途切れることがある問題、UHD BD「Deepwater Horizon」を再生する際に音声信号が出力されないことがある問題、UHD BD「Star Trek Into Darkness」再生時の問題なども解決した。Rokuおよびその他の4Kストリーミング機器をHDMI入力に接続してストリーミング放送を再生した場合に、画面が黒い表示になることがある問題も解決された。

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