ハイレゾ対応NCイヤホンも同梱

<IFA>ソニー、高音質化した新“ウォークマン”入門機「NW-A20」シリーズ

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山本 敦
2015年09月02日
IFA2015に出展するソニーは、現地時間2日にプレスカンファレンスを開催。ハイレゾ対応“ウォークマン”の新しいエントリーモデルとなる「NW-A20」シリーズを発表した。

ウォークマン A20シリーズ


同社は昨年のIFA2014でハイレゾ対応の“ウォークマン”として、最小サイズのエントリーモデル「NWZ-A15」を発表。その後、国内では11月に「NW-A10」シリーズとして発売されたが、本機はその後継機種に当たる製品だ。

16BGはカラバリ5色/280ユーロ(約37,800円)

ラインナップは内蔵メモリーの容量が異なる2機種。今回ヨーロッパで発売されるモデルにはハイレゾ対応のノイズキャンセリングイヤホンが同梱されることから、型番の末尾には「HN」が付く。「NW-A27HN」(64GB)が400ユーロ(約54,000円)前後、「NW-A25HN」(16GB)が280ユーロ(約37,800円)前後となる。ヨーロッパでの発売予定時期は10月頃。カラーバリエーションは16GBモデルがチャコールブラック/ビリジアンブルー/ボルドーピンク/シナバーレッド/ライムイエローの5色。64GBのモデルはチャコールブラックのみ。

カラーバリエーション

本体に同梱されるイヤホンは新開発の9mm口径ダイナミックドライバーを搭載。再生周波数帯域は上が40kHzまでカバーするハイレゾ対応モデルだ。ウォークマン専用の5極端子仕様として、本体設定から機能をオンにすることで最大98%のノイズ低減効果を持たせたデジタルノイズキャンセル機能がはたらく。ウォークマン本体の色とカラーマッチングも図った。

LDACには出荷時から対応

外観はNW-A10シリーズをほぼそのまま踏襲した。2.2インチの液晶パネルを搭載し、タッチパネル操作には非対応。プラットフォームにはAndroidではなく独自の組み込みOSを採用し、本体のハードキーで操作する。

ハイレゾ音源はNW-A10シリーズと同じく、FLAC/WAV/ALAC/AIFF形式で最大192kHz/24bitまでのファイルが再生可能。DSD再生はPCM変換も含めて非対応という仕様もNW-A10シリーズから変わらない。WM-PortからUSBへのデジタル出力にも対応。ソニーのポータブルヘッドホンアンプとの組み合わせにも相性の良さを発揮する。

側面の様子

NW-A10シリーズがファームウェアのアップデートにより追加対応したLDACは出荷時から対応。BluetoothのオーディオコーデックはaptX/SBCもサポートする。なおデジタル音楽ソースの再生以外にも動画再生、FMラジオが楽しめる。

“はんだ”の素材やプリント基板を改良し高音質化

ソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を継承。その電源部にはPOSCAPを採用してノイズを低減している。圧縮されたデジタル音源を再生時に高音質化する「DSEE HX」も乗せた。NW-A10シリーズでは元々ハイレゾ品質の音源に対して「ClearAudio+」やイコライザーによる音響効果をかけることができなかったが、新しいNW-A20シリーズではハイレゾやDSEE HXをかけたソースに対しても音響効果がかけられる。

底面のイヤホンジャック

本体のサイズや手に馴染みやすい薄型のスティック形状はNW-A10のコンセプトをそのまま引き継ぐ。筐体にはアルミダイキャストフレームを採用したことで、本体の剛性を高めて電気的なノイズなどへの耐性を備える。

ソニーのハイエンドオーディオ機器に採用されてきた独自開発の無鉛高音質はんだは、NW-A10シリーズでは純度99.99%以上の高純度“すず”を採用していたが、NW-A20シリーズではその素材を見直して、金属結晶の品質を磨き上げた。これにより、高・中・低域の自然なバランスと、よりいっそうの臨場感を得ているという。

NW-A10からの音質向上の決め手となるもう一つのトピックスがある。NW-A20シリーズでは、多層構造の厚膜銅箔プリント基板に上下層の配線を電気的につなぐために設けられたVIA部分を銅メッキで穴埋めしている。これにより電源が安定化し、配線インインピーダンスを下げる効果がある。音質的には低域をタイトに、高域を伸びやかに鳴らせるようになるという。

バッテリーライフはNW-A10と同じく、ハイレゾの連続再生時間は最大約30時間を実現。MP3再生では約50時間を達成した。電池部には通常よりも低抵抗のケーブルを使うことで低音再生の能力がアップしている。

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