新技術「TruNote」採用

【CES】AKG、自動音場補正機能を搭載したQJシグネチャーの最上位ヘッドホン「N90Q」

山本 敦
2015年01月08日

AKGのフラグシップヘッドホン「N90Q」
CESの期間中、ラスベガスのHard Rock Hotelでプライベートショウを開催するハーマンインターナショナルは、同社が取り扱うAKGの新フラグシップモデルとなる「N90Q」を発表。音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズとのコラボ第2弾となる本機には、AKGが新たに開発したヘッドホン技術「TruNote」が搭載されている。


ゴールドモデル

ブラックモデル
今年の夏にグローバルローンチが予定されており、価格も1,299ドルとプレミアムクラス。カラバリはゴールドとブラックの2色が揃う。

AKGが今回のCESの機会に発表した「TruNote」は、ヘッドホンのハウジング内部に設けたマイクロフォンで、ユーザーがヘッドホンを装着した状態でのアコースティック特性を自動で測定して音場補正を行うオートキャリブレーション機能を核としている。これにAKGがパテントを取得した「デュアル・フォーム・イヤークッション」や「ピストンモーション・ドライバー」、さらには外部ノイズの遮音性能を高めた最新の「アクティブ・ノイズキャンセリング機能」の総体が「TruNote」だ。


赤く点灯している部分がオートキャリブレーションのボタン

肉厚な「デュアル・フォーム・イヤークッション」
オートキャリブレーションはヘッドホンを装着した状態で、本体の測定開始ボタンを押してものの1〜2秒で完了する。独自のアルゴリズムにより、ヘッドホンリスニングの音像を頭外に定位させることで、より自然なリスニング感と立体的なサウンドイメージをつくり出す。ハーマンインターナショナルのドロシー・デバッカー氏は「ユーザー一人ひとりの耳の形状や、装着した時のフィット感の違いを補正して、本機で最高の音をリスニングしていただける“パーソナライズド・サウンド”を実現したことが最大の特徴」であると語る。

ハーマンインターナショナルのドロシー・デバッカー氏

会場に用意されたデモ音源によるリスニングを体験できる機会を得た。本機は密閉ハウジングのヘッドホンだが、キャリブレーション後には奥行き感が驚くほど緻密に描かれ、オープン型ヘッドホンのように開放的でワイドな音場が広がる。高域の情報量が豊富で、ボーカルのハイトーンが艶やか、かつ自然に伸びている。低域は肉厚ながらもキレ味が鋭く、エレキベースやバスドラのリズムが極めて正確に再現される心地良さが得られた。

ケーブルは本体着脱式で、ヘッドホン側の端子形状は2.5mmミニプラグ。ハウジングの中央にはプロデューサーのイニシャル「Q」を大きくあしらった。周囲にはサークル状のダイアルコントローラーを設け、右側がボリューム操作、左側がイコライザー設定になる。今回の試聴機はプロトタイプだったため、イコライザー側の効果を試すことはできなかった。

ケーブルは着脱式で2.5mmプラグを採用

リングダイアルがボリューム、イコライザーのコントローラーになっている


ヘッドバンドの内側に「Q」のロゴをワンポイントで配置

スライダー部のデザイン
本機のデザイン、ならびにプレミアムなマテリアルのセレクトはクインシー・ジョーンズの実娘であるファッションデザイナーのキダーダ・ジョーンズが手がけている。

ハウジングの外側に「Q」のロゴをあしらった

デバッカー氏は「今回のショーで初めて発表したAKGのTruNoteテクノロジーは、まず最初にフラグシップヘッドホンであるN90Qに搭載されますが、本年末にかけて発表する製品にも順次展開を予定しています」とし、今後AKGブランドのヘッドホンの差異化を実現する基幹技術になるものであることを明かしてくれた。新製品「N90Q」の発売もさることながら、その展開にも大いに期待したい。

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