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本国担当者が技術解説

Dolby Atmos説明会が開催 ー ヘッドホン向けも開発中。AVアンプメーカー各社の体験デモも

2014/08/21 ファイル・ウェブ編集部
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各社がDolby Atmos対応AVアンプのデモを実施

説明会終了後はDolby Atmos対応AVアンプ発売をアナウンスしている各社によるデモが行われた。以下、それぞれのデモ内容を見ていこう(並びは50音順)。

オンキヨー

オンキヨーは、Dolby Atmos対応AVアンプ「TX-NR3030」「TX-NR1030」(関連ニュース)を10月後半頃発売予定。また、今春から発売している「TX-NR838」「TX-NR636」も9月後半頃アップデートで対応する予定としている。

ONKYOは開発途中のDolby Atmos対応AVアンプ「TX-NR3030」でデモを行った

「TX-NR838」「TX-NR636」もアップデートで対応することをアピールした

今回のデモでは「TX-NR3030」を使用。リアルスピーカーと、イネーブルドスピーカーの両方で7.1.4音声を聴き比べるデモを実施した。

フロントスピーカーにはD-509Eを使用

トップスピーカーにはS-509Mを使用していた

「TX-NR3030」はアトモスに対応すべく高性能DSPを2基搭載したほか、低域の位相を揃える処理を行っている。また、音場補正機能をオンキヨーオリジナルの音場設定機能「AccuEQ(アキュイーキュー)」に変更。これによりDSPへの負担も減ったという。また、電源トランスをオーディオ用/制御用/映像用の3基搭載するなど、音質向上にも力を入れているとのことだ。

スピーカーセッティング画面

なお「TX-NR1030」は、NR3030と共通設計で、細部を最適化したモデルであるという。

イネーブルドスピーカーは9月中旬に正式なリリースがある予定。背面には「SKH-410」と書かれていた。価格は未定だという。

イネーブルドスピーカー。通常スピーカーの上に載せて使用するタイプ。


D&Mホールディングス

D&Mホールディングスは、9月中旬に発売を予定しているデノンの7.2ch対応AVアンプ「AVR-X4100W」(関連ニュース)を使ったデモを行っていた。

D&Mホールディングスのブース

DENONのDolby Atmos対応7.2chアンプ「AVR-X4100W」

同社川北氏によれば、「今日のデモはほぼ最終仕様のモデルで行っている。AVR-X4100Wは、9月中旬の発売時には、アトモスに対応した状態で発売する」とのことだった。

7.1chスピーカーにはDALIのIKONシリーズを用いていた

トップスピーカーにはDALIのブックシェルフスピーカーを4基設置

5.1.4構成(プリメインアンプ「PMA-2000RE」をトップリアスピーカー用に追加)によるDolby Atmosデモに加え、通常の7.1chスピーカーシステムでDolby Atmos音声を聴いて高さ方向への広がり感を体感するデモや、通常BDの音声をDolby Atmos化する「Dolby Surround」のデモも行われた。

プリメインアンプ「PMA-2000RE」をトップリアスピーカー用に追加した5.1.4構成などでデモを行った

「Dolby Atmosでは上方向に対する音信号が追加され、作った音ではなくそこで鳴るべき音が鳴るので、もしトップスピーカーを設置できなくても、フロントハイトスピーカーもかなり効果がある。既に設置している方は、Dolby Atmos再生に活用できる」と語っていた。

「Dolby Surround」のデモも実施。再生途中で簡単にDolby Atmosなどに切り換えられる。

なお同社はイネーブルドスピーカーを発売する予定はないとのことだ。


パイオニア


SC-LX58

BDプレーヤーは「BDP-LX91」を組み合わせて使用。
パイオニアは、9月上旬発売の9.2ch AVアンプ「SC-LX58」(関連ニュース)を使ってデモを実施。アトモス対応AVアンプ開発をおこなうなかで、音の出口=スピーカーの位相が揃っているかいないかによって再生のされ方が全く異なることに気づいたという同社。同社が長年手掛けてきた音場補正技術「MCACC」の最新かつ最上位バージョンである「MCACC Pro」のON/OFFで、音がどれだけ変化するかを聴き比べた。

リファレンススピーカーには同社の上位モデルEXシリーズを使用していた。フロントスピーカーは-1EX。

リアスピーカーはS-4EX


トップスピーカーには、アンドリュー・ジョーンズ氏がチューニングしたブックシェルフスピーカー「S-CN301-LR」を4本使用。

スピーカーシステムの選択画面
「MCACC Pro」は、アンプ内部の調整と位相管理(フェイズコントロール)」「部屋の調整/ソフトの位相管理(フェイズコントロール プラス)」に加え、「スピーカーの調整と位相管理(フルバンドフェイズコントロール)」を行うことができる。スピーカー内で発生する低音と高音の時間的なズレや、チャンネル間で異なる位相特性をAVアンプ側で測定・補正し、全帯域の位相を揃えることで、Dolby Atmosの効果を最大限に発揮することを狙いとしている。

「MCACC Pro」によりDolby Atmosの効果を最大限に発揮できることをアピールした

▼「SC-LX58」開発者インタビューはこちら:
http://www.phileweb.com/interview/article/201408/06/234.html


ヤマハ

ヤマハは、昨日20日に発表されたばかりのAVアンプ“AVEMTAGE”「RX-3040」(関連ニュース)を使ってDolby Atmosのデモンストレーションを行った。本機はESS製DAC「ES9016」と「ES9006」を1基ずつ搭載しているが、7.1ch分は上位の「ES9016」で、残りのトップスピーカー分は「ES9006」でまかなっているとのことだった。

今秋のアップデートでDolby Atmosに対応予定のヤマハの9.2ch対応AVアンプ「RX-A3040」

フロント3chには同社Soavoシリーズのフロア型スピーカー「NS-F901」を用意

スピーカーはSoavoシリーズを用意し、「7.1.4」の配置でセッティング。2ch分の外部アンプにはAS-2100を使っていた。トップスピーカーには、今回の各社のデモでも最も大型の部類に入る「NS-B901」を設置。同社の説明によれば「トップスピーカーの低域をサブウーファーに任せず、低い帯域まで再生できるスピーカーを使うことで、天井からのサウンドもよりリアルに再現できる」とのことだった。また、今回のトップハイ/リアのスピーカーの間隔は、ドルビーによる推奨距離より広めに取ったという。なお、Dolby AtmosとシネマDSPは併用しない。

トップフロント/リアには、Soavoシリーズのブックシェルフスピーカー「NS-B901 」を配置

なお、今回デモに用いられたAVアンプ「RX-A3040」、およびAVENTAGEの下位モデル「RX-A2040」は、今秋のファームウェアアップデートでDolby Atmosに対応する。

外部アンプとしてAS-2100を用意して2chを追加、「7.1.4」システムを構築していた

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