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テレビ売上は前年同期1割増

ソニー、'14年1Q決算発表 − ゲームや映画好調で増収もスマホ販売は苦戦

公開日 2014/07/31 20:15 ファイル・ウェブ編集部
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■質疑応答

以下、質疑応答の模様をレポートする。

Q.今年は構造改革をやりきる一年だと宣言しているが、昨年までと比べて、特に優先事項の高い分野でどんなことをやっているのか。また、3ヶ月経過したが、期初に比べて何か課題が浮上しているのか。

A.以前から続けている、AVを中心にしたエレクトロニクスが優先事項の高い分野だ。以前に比べて売上が半分になっている。ここの構造改革を着実に進めることが重要だと認識している。各事業体に向けて、各事業体で今年中にやりきれること、将来にむかってやれることがあれば出して欲しいとメッセージを出しているのは。

Q.モバイルの中期計画の見直しについて、どれくらいの規模で、そこにはどれくらいの減損要因があると見ているか。

A.まだ見直しに着手したばかりで、現時点で規模を示すのは難しい。

Q.吉田CFO就任から2四半期が経過した。吉田氏がCFOに就任してからここまで、コスト構造に着目して変革に取り組んできたかと思うが、これまででできたこと、できなかったことをどう見ているか。また、今後どういうことをやろうとしているのか。

A.コスト構造改革はたしかに中心にやってきた。まずは効果が出る構造改革をやるべきだと判断した。成長のための投資をできる会社にできるだけ早くしていくことが大切だと思っている。できたことはまだあまりなく、プランを立てたという段階。実行を始めており、改善はしてきているがまだ赤字。残りの9ヶ月でやりきることをぶれずに進めていきたい。今後の課題は、ユニークなところに投資していきたい。例えばプレステのOSは独自OSだ。ユニークなものに会社の成長をかけていくのがよいのではないかと思っている。

Q.モバイルについて聞きたい。5月の見通しでも規模は追わないという話だったが、今回営業利益見通しが下がったというのは以前の見通しが甘かったということか。商品ラインナップは、Xperiaは高級路線という話だったのにぶれた印象がある。高級路線に戻そうということなのか。

A.たしかに見通しは甘かったと思う。言い訳にならないが、4月に就任して予算のプロセスに関与できていなかった部分もあった。その後対話を重ねて、お互いのベクトルを合わせてきている。ラインナップはたしかに増やした。苦戦しているのは安いモデルだ。その反省も踏まえて、徐々に軌道修正していく必要があると認識している。

Q.北海道電力が大幅な値上げを申請した。東京電力や関西電力などその他の電力会社もその可能性がある。その影響についてどう見ているか。

A.クリーンルームを多く抱える九州での値上げの影響はかなり大きい。具体的には言えないがかなりのインパクトがあるだろう。

Q.通期の業績見通しに対して今回の第一四半期で半分くらいのところまで届いているが、そのあたりの感触について聞きたい。現時点での計画に対する進捗は想定以上なのか、それとも足りないのか。また、構造改革費用は第二四半期も当四半期程度なのか。

A.計画は上回っているが、過去を振り返ると、1Qは上回っているのに年間で達成できないということが続いている。そのため1Qだけでは参考にならないかと思い、慎重に見ている。構造改革は、だいたいのイメージとして販社の構造改革は4Qがピーク、本社は3Qがピークになるだろう。

Q.スマートフォンの販売について、地域、機種で、どんなところが予定より悪かったのか。詳細を教えてほしい。

A.当初は、前年同期比で日本はフラット、欧米は5〜10%のプラス、新興国は2ケタ成長が続いて全体として昨年の10億台から13億台へという予定だった。だがそれが想定よりも少なくなっている。特に中国、ラテンが想定よりも不振だ。

Q.消費増税の影響はどれくらいあったのか。それは想定内だったのかそれ以上だったのか。

A.たしかに4月5月はテレビを中心に若干影響が出た。ただ全体的にみるとほぼ想定の範囲内だった。

Q.モバイルで新興国で苦戦したというのをどう分析しているのか。中国メーカーの躍進なのか市場そのものが奮わなかったのか。

A.詳細な分析は続けていくので結論を出すには時期尚早な部分もあるが、端的には両方あると思う。

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