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リモート視聴対応なども進む

超小型4K対応STBなど4Kソリューション活況 − ケーブル技術ショー開幕

公開日 2014/07/29 19:11 ファイル・ウェブ編集部
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ケーブルテレビ関連メーカーが集う展示会「ケーブル技術ショー2014」と「ケーブルコンベンション2014」が開幕した。4K対応製品やリモート視聴対応STBなど一般ユーザーに関係ある技術展示を中心にレポートする。

■ますます活気づく4K展示 - 超小型4K IP STBなども

昨年のイベント(関連ニュース)でも各社が様々な4K、8Kソリューションを展示していたが、今年はその流れが加速。より多くのメーカーが4K対応STBや4K対応業務機器、4Kソリューションのデモを行っていた。

4K STBは、パナソニック、パイオニア、HUMAXなどが対応製品を展示。パイオニアでは既存のSTBへ接続して4Kへ対応させるアダプターの参考展示も行っている。

パイオニアの4Kアダプター

パナソニックはRF(放送)とIP伝送の両方で4Kに対応するハイブリッドSTBを展示。それぞれの方式で受信した4K映像の上映デモを行っていた。HEVCデコーダーを内蔵するほか、日本ケーブルラボ(J Labs)が規格化する第三世代STB機能要件に準拠する予定。各社がサービス開始検討中の4K IP VODにも対応するという。なお、本STBについては「詳細な仕様や発売時期などは全く未定で、型番なども決まっていない」とのことだった。

パナソニックのハイブリッドSTB

4K VODについては、9月を目指して仕様策定が進められている「アクトビラ ビデオ・4K」にも対応予定。同サービスではHEVCエンコード、60Pバリアブルビットレートを採用し、回線速度に配慮したストリーミングおよびダウンロード配信を行う。回線速度にマッチするアダプティブビットレートMPEF-DASH配信を行うという。なお、ダウンロードで利用する際にはアクトビラ ビデオ・4K仕様に準拠したダウンロード対応機器が必要になる。

「アクトビラ ビデオ・4K」にも対応予定

パイオニアでは、展開中のSTB「BD-V372」をアップデートによってIP VOD「milplus(みるプラス)」や2番組同時録画などに対応させることを発表。その一環として、外付けのアダプターを使った4K連携やリモート視聴、ハイブリッドキャストへの対応も検討していることを明かした。

milplusへの対応以外にも様々な機能追加を予定

ブースには、その4Kアダプターや4K対応STBを参考展示。4K対応機器の発売時期などは未定。

4K対応STBも参考出展

SCSK(株)は、HUMAX製の4K対応STBをデモ。J:COMが4Kトライアル放送(関連ニュース)に使用しているものに加え、IP VOD専用の小型4K対応STBも披露している。同製品については「日本での展開は未定だが、韓国では年内に投入されると聞いている」とのことだった。

HUMAX製の4K対応STB

IP VODでの4K配信専用にすることで大幅に小型化

そのほかブロードネットマックスも、HEVC対応エンコーダーなど自社の4K放送システムデモの一環として4K対応STB「ST-4172」を参考出展。Android搭載で4K60pおよびIPでの4K配信にも対応するほか、DTCP-IPにも対応し、DMSとしてスマートフォンやタブレットにコンテンツ配信することもできる。

ブロードネットマックスが展示していた4K対応STB1

そしてまた、対応STBの展示以外でも各社が4K上映デモを展開。J:COMが昨日発表した、milplusでの4Kトライアル配信(関連ニュース)の先行デモが日本デジタル配信のブースで行われていたり、ジャパンケーブルキャストが同社のJC-HITSプラットフォームを活用してのChannel 4K上映デモを行うなどしている。

日本デジタル配信のブースでの4K上映デモ

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