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CATV網で放送波とパケットデータを一斉配信

STBからスマホへの宅内配信/音楽番組との照明連動も − 「IPDC」実証実験

公開日 2014/04/14 18:11 ファイル・ウェブ編集部
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NTTエレクトロニクスは、パケットを変調して放送波に乗せ一斉配信する放送サービス「IPDC」(Internet Protocol Data Cast)の実証実験に機材提供で参加。技術協力したと発表した。

IPDCとは、インターネットなどで使用されるパケットを変調して放送波に乗せ一斉配信する放送サービスの総称で、放送中の番組と完全に同期した情報をさまざまな機器に提供できるのが特徴。

実証実験で、タブレット端末やスマートフォン、照明機器など多様な端末と放送を連係させている様子

IPDCの活用により、例えば、スポーツ番組で生中継している競技の選手やチームの情報を提供、試合会場全体を映した別角度の映像を提供、選手の人気投票を実施など、さまざまな用途が考えられるという。また、IPDCに対応する照明機器などと連動することで、音楽番組で提供中の曲に合わせて照明を調整したり、震災が発生したときに目や耳が不自由な方でも分かりやすく警告を発生させたり、従来の放送では実現が難しかった用途にも活用できる。

本技術について、去る3月20日にIPDCフォーラム ライフライン研究会の主催によって実証実験が行われ、NTTエレクトロニクスではマルチプラットフォーム対応高機能メディアトランスコーダ「HVX500シリーズ」を提供した。

今回の実証実験では、ジュピターテレコム協力の下、IPDCによる各種のコンテンツ伝送を練馬〜丸の内間の実際のCATV網で実証実験。HLS(HTTP Live Streaming)形式を使い、IPDCの特徴であるマルチキャスト配信により基幹ネットワークに負担をかけることなく宅内STBまで映像を伝送し、STBを基点に家庭内のさまざまな視聴端末への動画伝送を実現させたという。

NTTエレクトロニクスのHVX500シリーズは、タブレット端末やスマートフォンなどさまざまな機器ごとに適した形で映像を圧縮できるという製品。さまざまな機器への対応が想定されるIPDCでの活用に適しているために今回の提供に至ったとしている。

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