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全体の売上高は前年比1,217億円増

東芝、'13年1Q決算は増収増益もテレビ事業は赤字拡大

2013/07/31 ファイル・ウェブ編集部
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(株)東芝は、2013年度第一四半期(2013年4月1日〜6月30日)の連結決算概要を発表した。

今期は電子デバイス部門、社会インフラ部門を中心に大幅な増収となり、全体の売上高は前年同期比1,217億円増の1兆3,906億円となった。

営業損益は、円安の進行等によりデジタルプロダクツ部門や家庭電器部門が悪化したものの、電子デバイス部門の大幅な増益により同128億円増の243億円となった。当期純損益は同174億円増の53億円だった。

なおセグメント別で見ると、テレビ事業などを含むデジタルプロダクツ部門の売上高は3,345億円(前年同期比99%)と微減で、営業損益は163億円の赤字(同マイナス130億円)と赤字幅が拡大した。

デジタルプロダクツ部門の売上高については、流通・事務用機器事業がIBM社からの事業買収効果等により大幅な増収となった一方で、テレビ等の映像事業が国内販売は回復傾向にあるものの、北米・欧州市場における販売不振等により減収。さらにPC事業も、スマートフォン等の販売増加に伴う全世界的な販売台数の減少等により減収となり、部門全体では前年同期比で微減した。

損益面では、流通・事務用機器事業が堅調に推移した一方、テレビ等の映像事業において、構造改革の効果や売価の上昇により国内市場は改善したものの欧州市場等が悪化。PC事業も需要減や円安の影響により赤字となった結果、部門全体としては悪化した。

なお同社では先日、テレビ/PC事業に関して「利益創出に向けた集中と選択の実施」と「軽量経営体質の再構築」を柱とした構造改革を実施し、新興国市場への注力/組織再編などに取り組むことを発表した(関連ニュース)。

本年度の業績予想については、5月8日に発表した予想値を据え置き、売上高6.1兆円、営業利益2,600億円、純利益1,000億円を見込む。

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