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e-onkyo、ハイレゾとiVDRの可能性を語る

4K/8K録画に対応するiVDR新規格を制定へ − 「iVDR EXPO 2013」開催

公開日 2013/05/31 21:00 ファイル・ウェブ編集部
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e-onkyo 田中氏が語る、ハイレゾ音源配信分野でのiVDRの可能性

今回のセミナーでは、高音質音楽配信サイト“e-onkyo music”を運営するオンキヨーエンターテイメント(株)ネットワークサービス部 マネージャー 田中幸成氏によって、ハイレゾ音源配信サービスにおけるiVDRメディアの可能性も語られた。

田中幸成氏

田中氏は「映像コンテンツのストレージとして知られているiVDRだが、“大容量”というメリットは音楽コンテンツにも大きく寄与するものだ」とし、「高品位なハイレゾの音源ファイルは容量が大きい。そこで、iVDRを活用する可能性があるのではないか」と述べた。

e-onkyo musicでの近年のハイレゾ音源売上推移

田中氏は「国内外でハイレゾ音源配信サイトが増え、国内ではオーディオ雑誌はもちろん専門媒体以外でも話題として取り上げられるようになってきた」と、ハイレゾ音源配信サービスにおける昨今の盛り上がりを説明。その課題として、ジャケットやライナーノーツが手に入りにくいといった点や、ユーザー側で音源を物理的に所有したいという声があることを挙げた。

メジャーレーベルの参入による楽曲の充実で、ハイレゾ音源配信サービスは盛り上がりを見せる

各種雑誌媒体でもネットワーク・PCオーディオが盛り上がりを見せていることをアピール

「大容量メディアであるiVDRにハイレゾ音源を収録し、USB経由でオーディオシステムに接続するといった楽しみ方があるのではないか。CDで販売していないコンテンツなら差別化が図れるであろうと思われる。現時点でも、通販でクラシック全曲集や演歌のCD販売数が伸びており、USBメモリーにハイレゾ楽曲を収録したものも人気があると聞いている。iVDRでこういう取り組みも想定されるのではないか。ハイレゾ音源であり、物理的な所有欲を満たせるものとして、アピールできると思われる」と語った。

大容量ストレージメディアであるiVDRにハイレゾ音源を収録するという展開も

ハイレゾであり、物理的な所有欲も満足できるメディアとして可能性があるのではないかと語る

映像コンテンツのセルパッケージにiVDRを採用するメリット

そのほか、会場には(株)ジェー・ピー 取締役副社長 中西聡氏と上海JZL 総経理 徐振强氏が登壇した。

中西聡氏

徐振强氏

ジェー・ピーは、音楽・映像コンテンツの企画・製作・販売を手がける会社。同社の手がけた『欧州 美の浪漫紀行』や『地球見聞録』などの映像コンテンツが、iVDRを採用したセルパッケージで近日発売を予定している。

iVDRによる映像コンテンツのセルパッケージを近日発売予定

こちらは元宝塚の未来優希を追ったコンテンツ。iVDRで今夏発売を予定している

中西氏は、「地デジ化とそれに伴うハイビジョンディスプレイの普及により、高画質・高音質なパッケージメディアのニーズが高まっている。しかしBlu-rayは初期コストが高く、一定規模以上の購入者層を有するコンテンツでなければリリースが難しい。私たちが制作するコンテンツは、固定ファンに向けた高付加価値・高額商品として商品企画される。そこで、1タイトルからリリースできるiVDRが最適だ」と、iVDRによるセルパッケージ化のメリットを語った。

同氏は「ソフトが普及するためにはハードの普及、ハードが普及するためにはソフトの普及と、両者は両軸で動いていると思う。私たちは、ソフトの面からiVDRの普及に貢献していきたい」と結んだ。

徐氏は、iVDRの「大容量」「1万回以上の活線挿抜可能」「静電気に強い」「振動に強い」という特徴から、中国のセキュリティ市場の車載システムにiVDRを展開している。「iVDRをHDDの次世代メディアと位置づけ、iVDRメーカーと連携して拡販を行っていくことで今後の将来につなげていきたい」と中国のセキュリティ市場でiVDRを展開していくことの期待を語った。

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