商品化は2013年度上期を予定

<IFA>東芝、84型の“4K REGZA”第2世代機を参考展示 ー 新開発4K対応CEVO ENGINEを搭載

Phile-web編集部:山本 敦
2012年08月30日
IFA2012のプレスイベント2日目となる現地時間8月30日、東芝のブースには84型の“4K REGZA”のプロトタイプが展示された。


84型“4K REGZA”のプロトタイプ
今回参考展示された製品は、3,840×2,160画素の4K表示に対応する84型のIPS液晶パネルを搭載した“4K REGZA”の試作機。3D表示には非対応の2D専用モデル。LEDバックライトは上下エッジタイプで、エリア駆動に対応している。東芝は昨年のIFA2011で初の4K対応液晶テレビを公開したが、1年が経った今回のイベントで第2世代機が披露された。

製品は試作段階のもので、まだ型番は付けられておらず、外観のデザインも最終のものではない。2013年度の上期に商品化を計画しているが、価格もまだ明らかにされていない。

今回の試作機の最大の特徴は、現在SoCの新規開発が進められている新しいエンジン「CEVO ENGINE 4K」が搭載されていること。新エンジンにはブルーレイなどフルHDの映像をより高精細な4K映像にアップコンバートするための、2つの新しい技術が搭載される。


最新のCEVO ENGINE 4Kを搭載予定
一つ目は「4K輝き復元」。映像のピーク部分を回路処理でより引き立たせ、“光の輝き”をより煌びやかに表現するための復元技術だ。入力画像を光沢成分と物体色成分とに分離して、光沢成分を制御・合成することで輝き感を再現する。本技術は4Kネイティブの入力信号に対しても効果をもたらすという。

二つ目は「4K微細テクスチャー復元」。4Kの映像そのものの画質を回路側の処理によってさらに向上させるための技術で、入力信号のテクスチャー領域の抽出と解析を行い、自己合同性タイプの超解像処理によって4Kの精細感を復元、より細やかな映像を再現することを可能にした。

東芝のブースでは84型のプロトタイプを複数台用意して、4K/60fpsで収録した東芝オリジナルのデモ映像を紹介しているほか、(株)スクウェア・エニックスの提供による4Kゲームコンテンツの映像を、リアルタイムレンダリングで出力してキャプチャーしたソースなどを紹介している。


スクウェア・エニックスの提供による4Kゲームコンテンツの映像によるデモを紹介
ほかにも55型の「55XS5」をベースに、ニコンのデジタル一眼カメラ「D800」で撮影した静止画表示のデモンストレーションや、「CEVO ENGINE 4K」を組み込んだ55型の試作機と同社製VAパネルを搭載したフルHDのREGZAを用意し、同じブルーレイのソースを表示しながら、新エンジンの高精細な4K超解像処理の実力を紹介するコーナーも設けている。


デジタル一眼の写真データも高精細に表示

右がCEVO ENGINE 4Kを乗せた55インチの試作機。右側のフルHDモデルとの映像の比較が行える
さらにHDMIからの4K出力に対応したdynabookシリーズのノートPCのプロトタイプも参考出展している。こちらは13年度に商品化が予定されているモデルで、今回はデジタルカメラで撮影した高精細な画像データをPCから4K REGZAに送り込み、手軽に画像編集が行えることが紹介されている。


4K出力対応のdynabook試作機でフォトエディットのデモを実施

本日夕方には東芝のプレスカンファレンスも予定されている。後ほどブースレポートとともに紹介する予定だ。

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