もはや「4G LTEは当たり前」という印象

<CES>Androidタブレットの新潮流を感じるモトローラとベライゾン − 新端末/サービスに注目

一条真人
2012年01月13日
日本国内でもメジャーになったAndroidは、当然、北米でも高い人気がある。多くのキャリア、メーカーから端末がリリースされており今回のCESへの出展も多いのだが、昨年と比較して変化が出てきている。例えば北米での代表的なキャリアのひとつであるverizon、そして端末メーカーからはモトローラのブースなどにその兆候が感じられるのだ。

モトローラなどは、昨年は単純に「AndroidスマートフォンがデュアルCPUで高速化」や「4G LTEで高速通信」、そして「ドッキングステーションで多彩に使える」といったようなことがアピールされていた。しかし、今年はもはや「4G LTEは当たり前」という印象を受ける。

そしてverizonのブースにはUSB接続のモジュールからワイヤレスアクセスポイント、Androidスマートフォンからタブレットまでがズラリと並んでいる。先進的なデバイスというよりは「今、選ぶならこれでしょう」とでも言ってるような印象を受ける展示だ。

verizonのブース

4G通信対応のタブレットは高い注目を集めていた

verizonのブースにはseagateの「personal server 4G LTE」も展示されていた。これは通信機能を持ったWi-Fiメディアサーバーで、タブレットからこのメディアを視聴したいというリクエストを出すと、4G通信でダウンロードしてハードディスクに保存し、それをタブレットからアクセスして視聴できるというメディアデバイス。タブレットにHDMI出力などがあれば、当然、テレビに出力することもできる。現時点では製品化という段階ではないというころだが、4G通信の今後の活用方法としては注目できる。

personal server 4G LTEのデモ画面

一方、昨年、高機能端末の「ATRIX」で人の目を引いたモトローラも、モバイル端末でのメディア利用を提案していた。その1つが「MOTOCAST」と呼ばれるモトローラの提供するローカルメディア配信サービス。これはモトローラ独自のプログラムでパソコンにMOTOCASTのサーバープログラムをインストールして、同社製タブレットPCからMOTOCASTのクライアントプログラム経由でコンテンツを視聴するというものだ。

「MOTOCAST」のデモ

タブレットPC自体としても、大きなスペースを割いて「DROID XYBOARD」という高機能な端末を展示しており、説明ビデオにも力が入っていた。昨年はスマートフォンをアピールしていたモトローラだが、今年はタブレットにかなり力が入っている印象だ。

verizon 4G LTEに対応するモトローラのDROID XYBOARD

ちなみにモトローラは腕時計のように腕につけて心拍数、移動距離などを記録し、Wi-Fiで自動的にサーバーにデータを記録してくれる機器「MOTOACTV」なども展示していた。これも中身はAndroidだ。

「MOTOACTV」のデモ。モンストレーターはずっと走りっぱなしだったが大丈夫なんだろうか?

今後、Androidタブレットはメディアクライアント端末としてもさらに大きく進化していくだろうことを予感させてくれた両社ブースだった。

関連記事