最上位「X90R」は105万円

【更新】JVC、4K2Kモデル「DLA-X90R」など3D対応D-ILAプロジェクター3機種を11月下旬に発売

ファイル・ウェブ編集部 
2011年10月12日
JVCケンウッドは、JVCブランドの新製品として、4K2K映像の投写に対応したホームシアター用D-ILAプロジェクター「DLA-X90R」など3製品を11月下旬に発売する。


DLA-X90R (写真は試作機)
今回発売されるD-ILAプロジェクターラインナップは下記の3機種。型番に“R”の付く上位2機種は4K2K解像度の2D映像が投写できる。また3機種全てがフレームシーケンシャル方式によるフルHD解像度による3D映像の投写に対応している。

・「DLA-X90R」/1,050,000円(税込)
・「DLA-X70R」/892,500円(税込)
・「DLA-X30」/¥OPEN(予想実売価格398,000円前後)

DLA-X70R

製品版「DLA-X90R」の写真。フロントパネルにプレミアムモデルに付く「エンブレムプレート」が配置される


DLA-X30(ホワイト)

DLA-X30(ブラック)
JVCは3機種を米国で販売開始することを9月上旬にアナウンスしていたが(関連ニュース)、今回、国内の発売が明らかにされた格好だ。

それぞれ「DLA-X90R」は2010年発売の「DLA-X9」、「DLA-X70R」は「DLA-X7」、「DLA-X30」は「DLA-X3」の後継機。上位2機種はTHX 3D認証やISF認証も取得している。「DLA-X90R」はJVCの厳しい画質評価で選び抜かれたプレミアムモデルで、国内限定仕様として「エンブレムプレート」がフロントパネルに貼り付けられる。

上位2機種はTHX 3D認証やISF認証も取得している

X90R/X70Rの外観は光沢を持たせたグロッシー・ブラック。X30にはブラックとホワイトの2種類が用意され、ブラック塗装はマット仕上げとなる。

全機種ともHDMI端子は2系統を装備。ファームウェア更新用などにLAN端子も1系統備えた。

X90R/X70Rの背面端子

X30の背面端子部


■4K対応を実現した上位モデルの「DLA-X90R/X70R」

4K対応のDLA-X90R/X70Rについては、JVCケンウッドと日本放送協会(NHK)、(財)NHKエンジニアリングサービスが小型スーパーハイビジョン用プロジェクターのために共同開発した、画素ずらしによって高精細化を行う「e-Shift」技術を採用した、新たな光学エンジンが搭載されている。


X90R/X70Rに搭載されたe-shiftデバイス
「e-Shift」デバイスはD-ILAデバイスとプロジェクションレンズとの間に配置されている。フレームシーケンシャル方式3D映像を投写する原理を応用し、前段で1,920×1,080画素のフルHD映像を2枚生成したのち、それぞれを「e-Shift」デバイスに送り込み、電気信号によって屈折率を変化させることで、1画素を斜めに0.5画素分シフトさせ、縦横ともに実質2倍の解像度を実現する。

「e-Shift」テクノロジーの解説

4Kアップスケーリング技術の解説

フルHD映像の4Kアップスケーリングでは、JVC独自のアルゴリズムにより、フレーム内でエリアごとに画素情報を分析。欠落した高域成分を復元する画素相関検出や、フィルタリングによる新たな画素生成を行う。またコントラスト補正やジャギーの低減などの映像処理も合わせて行うことで、映像のディテールもリアルに再現する。

パネルは120Hzの倍速駆動に対応しており、シフトさせたそれぞれの映像を倍速駆動しながら投写することで、1フレーム3,840×2,160画素の映像を表示する。

DLA-X70Rによる4K解像度の2Dデモンストレーション映像

DLA-X7によるフルHD解像度の2Dデモンストレーション映像

なおX90R/X70Rでは、2Dの映像再生時には「e-Shift」デバイスが常時ONになっており、フルHD解像度で映像を表示することはできない。

光学エンジンを改良したことで、黒レベルやネイティブコントラスト比も向上している。ネイティブコントラスト値を昨年モデルと比較すると、X9の10万対1からX90Rは12万対1へ、X7の7万対1からX70Rでは8万対1のネイティブコントラストに向上した。X30のコントラストは5万対1。明るさはX90R/X70Rが1,200ルーメン、X30は1,300ルーメン。階調表現についても、段差や動画疑似輪郭が大幅に低減した。

コントラストや明るさのスペックも高まった

上位モデルのX90R/X70Rは画質面でも充実したスペックを備えている。

リアルなフィルムの色空間を再現するためAdobe RGBの色空間再現に対応。緑や赤、シアン系の色に深みを持たせ、フィルム本来の色合いに限りなく近づけた映像表現を可能にしている。

両モデルともに、光源には220Wの超高圧水銀ランプが採用されているが、色温度設定にXenonランプ光源色を用意したことで、フィルムライクな色発色を実現している。

ピクチャーモードについては、昨年モデルの「DLA-X7」にも搭載された豊富なモード設定を踏襲(関連ニュース)。「フィルム」モードではキセノンをKodakフィルムに当てた色域や、フジフイルムに当てた色域を再現するカラープロファイルを用意している。

X90R/X70Rのピクチャーモード

なおX30についてはX90R/X70Rと同じ画質モードを備え、それぞれ「Standard/BT.709(HDTV)の色域」「Wide/DCI規格と同等の色域」「Wide2/sRGBに近似した色域」の3つのカラースペースを組み合わせて映像調整が行える。

カラーマネージメントはRGBにC(シアン)、Mg(マゼンタ)、Ye(イエロー)、Og(オレンジ)の4色を加えた7軸で、色相/彩度/明度の調整が行える。

「ピクチャートーン」調整機能では、複雑な画質調整を行わずにガンマ/コントラスト/明るさのバランスをとりながら、設置環境に応じて画面を好みの明るさに調整できる。

また階調部については暗部/明部のそれぞれを独立させて調整できる機能を持たせ、通常のガンマ調整による細かな設定を行わずに、より簡易的に好みの階調表現を得ることができる。

X90R/X70R付属のリモコン

バックライトキーを搭載した


■D-ILA素子の特徴を活かして、より明るく高精細な3D映像を実現

今回発表された3機種全てが1,920×1,080画素のD-ILAデバイスを3枚使用し、フレームシーケンシャル方式によるフルHD解像度の3D映像を投写できる。

全モデルとも、3Dメガネと外付けの3Dエミッターは別売のオプション対応。フレームシーケンシャル方式の3Dメガネはコンパクト・軽量化を図り、USB対応の充電池を採用した新製品「PK-AG2」(14,700円・税込)も発売される。質量は40g、フル充電時の連続使用時間は40時間。

USB充電に対応した新3Dメガネ「PK-AG2」

3Dメガネはバッテリーに充電池を採用し、USB充電に対応した


別売の3Dシンクロエミッター「PK-EM1」(¥9,450・税込)
また全モデルが120Hz駆動のパネルを搭載している。高精細なフルHD解像度の映像を1フレームずつ“面単位”で一括描画できるD-ILA素子のデジタル駆動技術を活かし、3D再生時でも明るく、かつクロストークを抑えた映像表示を可能にしている。

D-ILA素子のデジタル駆動技術を活かし、明るく高精細な3D表示を実現

同社のD-ILAプロジェクターの商品企画担当者によれば、今回のモデルでは3D映像の画づくりにも大幅に手を加えたという。光学系フィルターに改良が加えられたことで、3D再生時の実行効率が高められ、平均的な明るさがアップした。またこのことにより暗部/明部の階調表現力が高まり、色再現についてもより発色が良くなったという。DLA-X30では、光学系や駆動回路などを見直して、従来機のDLA-X3と比べて約1.7倍の明るさを実現している。

3D再生時にはクロストークキャンセル機能により、左目/右目用の映像信号を解析して、クロストークの発生しやすい明暗差の大きな箇所を独自のアルゴリズムで補正する。

3機種とも、2D-3Dリアルタイム変換機能も搭載する。同社の業務用3Dイメージプロセッサー「IF-2D3D1」(関連ニュース)の開発により獲得したノウハウを活かし、コンシューマー機器向けにチューニングした機能を搭載。3D映像の飛び出し感や奥行き感が調整できる「奥行き調整」や、2D-3D変換した際に生じる字幕の歪みを補正できる「字幕補正」の機能が利用できる。

リモコンには3D映像フォーマットの切り替えがダイレクトに行える「3D Format」ボタンや、3D映像の視差調整、2D-3D切り替えの設定が行える3Dメニューの画面を呼び出せる「3D SETTING」のボタンを設けた。

X30に付属するリモコン

「DLA-X7」など昨年のモデルにも搭載された「スクリーン補正モード」も強化。本機能はユーザーが所有するスクリーンの特性に合わせて最適なモードを選択することで、より自然で色彩バランスのとれた映像に補正するために設けられたもの。X7では94種類のパラメーターを持っていたが、今年の上位機であるX90R/X70Rには101種類分のスクリーンのパラメータがプリセットされた。今後スクリーンが増えた場合は、LAN端子を利用したバージョンアップにより、最大255種類までのスクリーンデータを追加登録することができる。X30はA/B/Cの3種類に大別したプリセットを設けている。

スクリーン補正モードも強化されている

レンズは「高性能2倍電動ズーム・フォーカスレンズ」を採用。電動レンズシフトは上下80%/左右34%をカバーする。レンズは本体センター配置とし、X90R/X70Rは電動シャッター、X30はキャップを採用している。電動式/固定式のアナモフィックレンズの装着にも対応しており、アナモフィックモードで3D映像を視聴することも可能だ。

2倍電動ズームレンズを搭載

また3機種ともに「レンズアパーチャー」機構も採用しており、16段階で任意の明るさに調整が行える。

X90R/X70Rは電源ON/OFF時に自動開閉する電動シャッターを搭載

X30はレンズキャップを採用

設置に便利な機能としては、今回発表の3機種すべてに、ズーム、フォーカス、レンズシフトで調整した画面位置を本体メモリーに3件まで記憶し、リモコンから簡単に呼び出せる「レンズメモリー」機能も搭載した。これにより、ビスタサイズ用、シネスコサイズ用それぞれにメモリーに登録しておくといった使い方もできるようになる。

ユーザーが調整した画面位置を3件までメモリーに登録できる

X90R/X70Rの画素調整機能は、従来機では1画素単位で行う仕様だったものが、1/16画素単位でより細かく調整できるようになった。また画面全体だけでなく、画面を縦11×横11の計121ポイントに分割して、それぞれのエリアで個別の調整が行える。なお、X30については従来通りの1画素単位での調整機能を搭載している。

X90R/X70Rは1/16画素単位での調整に対応。計121ポイントで画面を分割してエリアごとに調整が行える

設置メニューから「画素調整」を選択


画素調整の画面

調整メニュー
これらの機能に加え、最上位モデルのX90Rにのみ採用されている機能がある。

X90Rでは別途サードパーティーから製品化されている光学センサーなどと、JVCのサイトからダウンロードできる専用ソフトを用いることで、視聴環境に合わせた最適な映像をセッティングできる。

また、プロジェクターを長時間使用することで発生する色バランスなどのズレを、光学センサーと専用のアプリケーションを利用することでオートキャリブレーションできる機能も搭載する。

このほかにもユーザーがカスタマイズした画質設定データを、プロジェクター本体からPCに取り込んで保存したり、PCに保存した画質設定データをプロジェクター本体にロードすることも可能だ。

■「DLA-X90R/X70R/X30」の先行視聴会を開催

なおJVCでは、今回発表の3機種の発売前に先行視聴体験会を名古屋、大阪、福岡の各都市で開催する。それぞれのイベントの詳細は下記の通りだ。

■東海地区/名古屋市
 日時:10月22日(土) 11時〜12時30分/14時〜15時30分
 定員:各回40名
 会場:第二豊田ビル西館8階804会議室 名古屋市中村区名駅4-10-27
 アクセス:http://www.towa-fudousan.co.jp/daini-toyota-bldg/index.html

関西地区/大阪市
 日時:10月29日(土) 11時〜12時30分/14時〜15時30分
 定員:40名
 会場:難波御堂筋ホール HALL 8B 大阪市中央区難波4-2-1 難波御堂筋ホール8階
 アクセス:http://www.namba2.com/nmhall/access.php

九州地区/福岡市
 日時:11月5日(土) 11時〜12時30分/14時〜15時30分
 定員:各回40名
 会場:福岡交通センター9階 第4ホール、〒812-0012 福岡県福岡市博多区中央街2-1
 アクセス:http://www.f-kc.jp/index.php?option=com_content&task=view&id=87&Iteid=56

各会場で実施されるイベントへの参加は申し込み登録制となっている。申し込み方法の詳細については、同社ホームページのイベント情報(http://www3.jvckenwood.com/projector/projector-event.html)を参照いただきたい。

【問い合わせ先】
JVCケンウッド カスタマーサポートセンター
TEL/0120-2727-87
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  • ジャンルD-ILAプロジェクター
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  • 型番DLA-X90R
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【SPEC】●表示デバイス:フルハイビジョン対応D-ILA デバイス ●パネルサイズ:フルHD 0.7インチ×3(16:9) ●表示解像度:3840×2160 ●レンズ:2倍電動ズーム・フォーカスレンズ ●レンズシフト:上下80%、左右34% ●光源ランプ:220W超高圧水銀ランプ ●輝度:1,200lm ●コントラスト:120,000対1 ●ビデオ入力端子:HDMI×2、コンポーネント1、PC入力1、トリガー端子、RS-232C、LAN端子、リモート端子、3Dシンクロ ●騒音レベル:20dB(ランプ標準モード時) ●消費電力:360W(スタンバイ時0.8W) ●外形寸法:455W×179H×472Dmm ●質量:15.4kg
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【SPEC】●表示デバイス:フルハイビジョン対応D-ILA デバイス ●パネルサイズ:フルHD 0.7インチ×3(16:9) ●表示解像度:3840×2160 ●レンズ:2倍電動ズーム・フォーカスレンズ ●レンズシフト:上下80%、左右34% ●光源ランプ:220W超高圧水銀ランプ ●輝度:1,200lm ●コントラスト:80,000対1 ●ビデオ入力端子:HDMI×2、コンポーネント1、PC入力1、トリガー端子、RS-232C、LAN端子、リモート端子、3Dシンクロ ●騒音レベル:20dB(ランプ標準モード時) ●消費電力:360W(スタンバイ時0.8W) ●外形寸法:455W×179H×472Dmm ●質量:15.4kg
  • ジャンルD-ILAプロジェクター
  • ブランドJVC
  • 型番DLA-X30
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  • 価格¥OPEN(予想実売価格398,000円前後)
【SPEC】●表示デバイス:フルハイビジョン対応D-ILA デバイス ●パネルサイズ:フルHD 0.7インチ×3(16:9) ●表示解像度:1920×1080 ●レンズ:2倍電動ズーム・フォーカスレンズ ●レンズシフト:上下80%、左右34% ●光源ランプ:220W超高圧水銀ランプ ●輝度:1,300lm ●コントラスト:50,000対1 ●ビデオ入力端子:HDMI×2、コンポーネント1、トリガー端子、RS-232C、LAN端子、リモート端子、3Dシンクロ ●騒音レベル:20dB(ランプ標準モード時) ●消費電力:330W(スタンバイ時0.8W) ●外形寸法:455W×179H×472Dmm ●質量:14.9kg

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