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二眼3D対応LUMIXも展示

<IFA>パナソニックは「VIERA Connect」を強力アピール − フルHD 3Dプロジェクターも登場

公開日 2011/09/03 18:04 折原一也
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ドイツ・ベルリンで9月2日より開催されているIFA 2011。パナソニックブースでは、プレスカンファレンスでも発表された「Smart VIERA」構想や3D関連ソリューションをはじめ、薄型テレビ、ホームシアター、イメージング製品など幅広い製品ラインナップが展示されていた。

パナソニックのIFAブース全体の主役はVIERA。今年も3D関連の展示に力が入っている

NeoPDPテクノロジーを使ったプラズマテレビのラインナップは概ね日本と同じ。42V型サイズが液晶と重複していることも共通だ

同社は欧州でも、プラズマテレビ、液晶テレビをともに展開している。シリーズ名もVシリーズ、Gシリーズといった日本向けの名称をおおむね踏襲している。

ブースでは同社独自のプラズマパネルを「NeoPDP」として訴求。サブピクセルの600Hz駆動など、おなじみの技術を紹介している。また国内モデルでも既に導入されている、3Dクロストークキャンセル技術についてもアピールしている。

プラズマを中心としてクロストークを軽減した3D表示のクオリティを中心にデモを実施

動画解像度補間は、コマ挿入と上下二分割のバックライトスキャンを組み合わせる日本モデルと同じものだ

液晶テレビでは、バックライトスキャニングを組み合わせた、200Hz駆動の動画解像度の高さを強調。200Hzという日本で聞き慣れない数値は、欧州のテレビ規格が50Hzを規準としているため。4倍速パネルで3コマの補間フレームを挿入するものなので、日本でも採用されている技術の欧州版という位置づけだ。

■「VIERA Connect」を大きくフィーチャー

VIERAを紹介しているスペースの中でも、大きな面積が割かれていたのは「VIERA Connect」コーナーだ。テレビのGUIから「VIERA Market」にアクセスし、アプリを購入するとテレビのメニューに追加される。ちょうどスマートフォンと同じような操作でアプリをインストールできる。

「VIERA Connect」の基本GUI。見た目は現在の「VIERA Cast」とほとんど同じで、対応機種はソフトウェアアップデートで対応予定

「VIERA Market」からAppsをダウンロード。マーケットという名称だがフリーのアプリも多い。購入するとAppsは「VIERA Connect」の基本GUIへと追加される

「VIERA Connect」は対応アプリも数多く用意される。VODサービス、Twitter/Facebookを始めとしたソーシャルアプリ、ゲームなどはもちろん、ヘルスケア製品など家庭内の他機器との連動なども行える。

Twitterクライアントはソフトウェアがアップデートされており、放送を見ながらつぶやける実況対応仕様となった

「VIERA Connect」対応のランニングマシン「NordicTrack」は、Appsと連動誌、走るスピードと距離に応じて風景が変化する。ランニングマシンの価格は1300ユーロ

「VIERA Market」ではアプリのほかにも、3Dグラスなど同社オプション製品の販売も行う。他社製品の販売を行う可能性もあるという。

「Shopping」のカテゴリは純正オプションなど周辺機器の購入が可能。他社製品の製品が追加される可能性もあるという

■パナソニック初のシアター向けフルHD 3Dプロジェクターが登場

ホームシアター向けの製品としては、フルHD 3D対応の3LCDプロジェクター新モデル「PT-AT5000E」も展示されている。

パナソニックのホームシアタープロジェクター「PT-AT5000E」

従来からのパナソニックのプロジェクターと同じく、ハリウッドのカラーリストが画作りに参加

0.74インチのRGB 3枚の透過型液晶を搭載したモデルで、ダイナミックアイリス使用時のコントラスト比は最大30万対1、480Hz駆動に対応し、フルHD 3D表示も行える。ランプは200WのUHM(超高圧水銀灯)を採用し、2,000ルーメンの明るさを確保している。画作りにはハリウッドのカラーリスト、デヴィット・バーンスタイン氏らが協力している。

ブース内に設けられたシアタールームで『アバター』の3D画質を視聴してみると、3D表示でも他機種を圧倒するほどの明るさが印象的だった。価格は3,199ユーロで、9月に発売される予定だ。

■業務用3Dカメラに3D LUMIXも

パナソニックブースでは、デジタルカメラ、ムービーにも展示スペースを割いている。

ロンドン五輪スポンサーに関連した3D撮影を体感できるステージとデジタル一眼の撮影ブースがあり、さらにコンパクトデジタルカメラ、3Dムービーカメラも展示。パナソニックのイメージング機器の幅広いラインナップを強く印象付ける構成だ。

ロンドン五輪の3D放送を大きくアピール

未発表の注目製品としては、モックアップのみが展示されていたLUMIXの二眼式3D対応機が話題を集めていた。すでに国内でも発表されているもので、2011年冬に商品化を予定しているという(関連ニュース)。

詳しいスペックは公開されていなかったが、これまでのLUMIXが一回り大きくなったようなサイズ感で、既存の3Dムービーより一回り以上小さい。なお3D動画の記録方式は、サイドバイサイドのAVCHDフォーマットとなる。

LUMIXの二眼式3D対応機

業務用のイメージ製品では、プレスカンファレンスで発表された「HDC-Z1000」も実機を展示しており、来場者が熱心に質問する姿が見られた。

「HDC-Z1000」も実機を展示

本体は1/4インチの3MOS素子を2つ搭載した構成で、総画素900万画素、3D撮影時には300万画素になる。2D/3DともにF1.5(ワイド時)で2Dでは12倍、3Dでは10倍ズームに対応している。3D撮影時には45cmまでのマクロ撮影も可能だ。

記録はSD/SDHC/SDXCメモリーカードに、AVCHD 2.0フォーマットで行える。3Dは最大1080/50i、1080/25p、2Dは1080/50pまでの撮影に対応している。

なお、本体の液晶モニタは視差バリア方式の3.5インチ裸眼3D液晶の仕様となっており、撮影時には視差調整も行えるようになっている。

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