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クラウド型LISMOやFacebookとのサービス連携を発表

KDDIの2011年夏スマホは「選べる/充実/とびっきり」− 田中社長が強調するauの“ワクワク感”

公開日 2011/05/17 18:48 ファイル・ウェブ編集部
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2つの「とびっきり」を発表 − LISMOクラウド音楽サービス/Facebook連携

田中氏は、最後に「とびっきりのコンテンツ」とするニュースを2つ明かし、まず「LISMO×クラウド」と称したクラウド型音楽サービス「LISMO unlimited powered by レコチョク」(関連ニュース)と、「LISMO WAVE」について触れた。


「LISMO unlimited powered by レコチョク」

「LISMO Wave」
「世の中全般でクラウド化が進んでいる動きがあり、KDDIとしてもこれを進めていく。LISMO unlimitedでは洋楽を充実させている。LISMO WAVEでは、新たに3つのチャンネルを作りミュージッククリップが楽しめる。3ヶ月の無料期間も設けるので、これがクラウドの世界だと感じてもらいたい」とした。

続いて、Facebookとのサービス連携が発表された。auスマートフォンにインストールされているソーシャルアドレス帳アプリ「jibe」との連動のほか、今回発表のINFOBARではオリジナルウィジェットでFacebookサービスが利用できる点をアピール。田中氏は「Facebookが持つコミュニケーションプラットフォームとしての利用を促進すると同時に、auサービスのソーシャル化を推進して新しい付加価値としたい」と述べ、FacebookのCountry Growth Manager 児玉太郎氏を紹介した。



田中氏と、facebookの児玉太郎氏
壇上に上がった児玉氏は、「Facebookのミッションは、よりオープンでつながっている世界を作ること」と語り、「昨年、Facebookのアクティブ月間ユーザー数は全世界で5億人となり、今年4月にはモバイル端末を利用した同人数が2億5千万人を越えた。今後もモバイル環境の利用者はさらに増えると見込んでいる」と説明。


facebookのアクティブ月間ユーザー数は全世界で5億人となり、今年4月にはモバイル端末を利用しての人数が2億5千万人を越えたという
「そのような中で、私たちは世界中の通信キャリアやアプリ開発会社と協力し、様々な端末でユーザーがfacebookを満足に利用できるよう取り組んでいる」(児玉氏)。昨年同社は初の海外開発拠点を東京に設け、日本ユーザーがモバイル端末でFacebookをよりよく使えるよう、検証を重ねてきたという。


facebookのモバイル用サービスの一例
また児玉氏は、「今年はFacebook連携により、進化したモバイルソーシャルエクスペリエンスが様々な国で次々と展開されることと思う。日本もその中の1つ。FacebookはKDDIと共に、モバイルにおけるソーシャルの新しいかたちを創造し、今までにないソーシャル体験をユーザーに提供していきたい。これが大きな一歩となり、よりオープンでつながっている世界が実現することを心から期待している」とコメントした。本日から、Facebookに日本の通信キャリアとして初めてKDDIのページが加わる。

最後に田中氏は「今回述べた、選べる製品ラインナップ/充実のネットワーク/とびっきりのコンテンツの3つのコンセプトを軸に、auの“ワクワク感”を実現したい。また、KDDIとしてはこれからマルチなデバイス/マルチなネットワーク/マルチな使い方の3つの“3M”が実現する世界を目指していきたい。今日はそのスタートの日だ」と締めくくった。

KDDIは「マルチなデバイス/マルチネットワーク/マルチユース」の「3Mの世界」を目指す

質疑応答

Q:「au Wi-Fi SPOT」について、約10万スポットを目指すとのことだが、この規模を一年間でどのように拡充するのか。
A:9万局の設置を目指し、残り1万はローミング。9万局はバックホールにWiMAXを使って有線側の工事を不要とすることで、一気に作る計画だ。現在動いているものも含めてWi-Fi化したい。

Q:「EVO」で対応したWiMAXが国内機種で対応するとしたら時期はいつ頃か?
A:秋まで待って欲しい。

Q:Wi-Fiと3Gの自動切換は、WiMAX対応したら計3つで切り替えになるのか。
A:今回発表の機種ではWi-Fiと3Gの自動切換だが、そこにWiMAXを含める技術的な可能性については追求したい。

Q:将来的に、Facebookのアカウント情報とauのアカウント情報など契約者のアカウント情報の連携は考えているか?
A:当然実現していきたい。au One IDとの連携などユーザーの了解を前提としてリンクしていきたい。

Q:今回の発表機種は国内メーカー主流だが、今後はグローバル端末をどれくらい扱う予定でいるか。緊急地震速報の対応予定はどうか。
A:今回の発表機種は、強いインパクトを持つ端末を揃え、スマホの裾野を広げたいというのが目的で、様々なユーザーニーズに併せたラインナップになった。グローバルメーカーとの今後の展開にももちろん期待してほしい。ガラスマ機能の搭載については各メーカーとの話し合いになるが、今回の震災をグローバルメーカー側も注視しており、緊急地震速報の搭載については積極的に話し合っている。秋以降に出す予定。

Q:無線LANの投資額はどれくらいか。
A:正確に覚えてないが、3桁の億円。

Q:Facebook連携について、他社端末にはないauだけの取り組みは何か。
A:2つあり、1つ目がjibeとの連携で、例えば誰がどういう発言をしたかがjibeのアドレス帳の中でわかる。2つ目が、INFOBARの専用ウィジェットとの連動。KDDIとしては、au one トップページからFacebookへのリンクをつける/Facebookサイトの中でauユーザーがauの情報を見れるなど、auユーザーに対してFacebookを使いやすい環境を提供していく。他キャリアに先駆けてFacebookの中で色々なサービスを行っていきたい。

Q:INFOBARは限定発売でなく、メイン商材なのか。
A:今回の「INFOBAR A01」は限定発売ではない。iidaブランドが展開する新しいスマホの世界に興味を持つユーザーも多いと思うので、夏のメイン商材として扱う。

Q:INFOBARのUIを他の端末へも拡充する予定はあるか。
A:素晴らしいUIが完成したと思っている。現在はiida製ラインナップへの搭載を前提としている。

Q:INFOBARのUIを世界に向けて展開する予定はあるか。
A:日本発のプロダクトを海外キャリアに向けて出していきたいという考えはある。

Q:生産・出荷に関して震災の影響はあるか
A:6月末からメーカーの生産体制が順次元通りになっていくことが見込まれている。今回の新モデルにおいて特に影響はない。

Q:「EVO」で解禁したテザリング機能を今回発表の機種で搭載していないのはなぜか。
A:テザリングする場合、端末と接続するのは主にPCであると考える。その場合はスピードが大事なので、今のところはWiMAX対応モデルを中心としたテザリング対応を想定している。このあたりは秋以降のモデルに期待してほしい。

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