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ソニー相談役の大賀典雄氏が死去

公開日 2011/04/24 09:36 ファイル・ウェブ編集部
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ソニー相談役の大賀典雄氏が、多臓器不全のため4月23日に逝去した。81歳だった。

東京芸術大学音楽学部在学中から才能を見込まれ、当時は東京通信工業という名称だったソニーと嘱託契約を結び、ベルリン留学後の59年に正式に入社した。以降、取締役、社長、会長など重職を歴任した。

CDの開発に深く関わったことでも知られる。CDの記録時間が75分になったのは、ベートーヴェンの第九が収録できるよう同氏が主張したから、という話は有名だ。CDの成功は、MDやCD-ROM、DVDなどにもつながった。

ハードとソフトを「車の両輪」とする事業展開を推進。68年にCBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)を設立したほか、米コロンビア・ピクチャーズ買収なども手がけた。また93年にはソニー・コンピュータエンタテインメントを設立し、ゲームビジネスにも参入。プレイステーションの大ヒットをもたらした。

ソニー現会長兼CEOのハワード・ストリンガー氏は、「れまでの日本企業が成し遂げられなかったハードとソフトの両事業の経営に着目し、そして実際に成功に導いた類稀な経営者でした」とコメントしている。

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