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1本で10Gbpsデータ転送と映像伝送が可能

インテル、高速データ/映像伝送規格「Thunderbolt」発表 − アップルが同端子搭載のMacBook Proを発売

公開日 2011/02/25 11:28 ファイル・ウェブ編集部
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米インテルは、新たな高速映像/データ通信規格「Thunderbolt」を発表した。

Thunderboltでは、1本のケーブルで10Gbpsのデータ転送と映像伝送を行える。これはUSB2.0との比較で最大20倍、FireWire 800との比較では最大12倍のスピードとなる。

Thunderboltのロゴマーク

Thunderboltのコントローラーチップ

同規格の端子はミニディスプレイポートと同じ形状をしており、PCI ExpressとDisplayPortの通信プロトコルをサポートしている。

PCI ExpressでRAIDアレイのような外部高性能周辺機器に直接接続したり、FireWire、USB機器、まはたギガビットEthernetネットワークなどへも、別途アダプタを介してThunderboltポートに接続することが可能になる。

Thunderboltの伝送イメージ

DisplayPortでは、従来のVGA/DVI/DisplayPortのアダプターとも互換性を備えている。

また、機器を数珠つなぎに接続する「デイジーチェーン」にも対応。連結接続できるデバイスは最大6つまでとなる。

伝送速度が非常に速いため、広帯域の映像編集などを行う際に利点がある。同規格にはAja、Apogee、Avid、Blackmagic、LaCie、Promise、Western Digitalがサポートを表明している。

なおアップルは、同規格対応の端子を搭載したートPC「MacBook Pro」シリーズの新ラインナップを発表した。13/15/17インチの全モデルがインテルの最新Coreプロセッサを採用している。

MacBook Pro


「MacBook Pro」の最新ラインナップは、13インチに最大動作速度が2.3GHzのインテルCore i5デュアルコアプロセッサー、または2.7GHzのインテルCore i7デュアルコアプロセッサを搭載したモデルが揃い、価格は108,800円(税込)から。高速化処理技術「Turbo Boost」を採用した最新のCoreプロセッサーにより、13インチのパフォーマンスは前モデルとの比較で最大2倍速くなっているという。グラフィックスプロセッサーはIntel HD Graphics 3000。

15インチ、17インチのモデルには最大2.3GHzで動作するクアッドコアのインテルCore i7プロセッサーが採用された。グラフィックス性能は、Intel HD Graphics 3000のほか最大1GBのビデオメモリを搭載したAMD Radeon HDグラフィックスプロセッサーを採用しており、高速処理が求められるゲームやビデオ編集を行う際には、自動的に切り替えて処理パフォーマンスを向上させる。15インチのモデルは158,800円(税込)からと、手頃な価格設定を実現した点も注目される。なお、17インチモデルのディスプレイ解像度は1,920×1,200ピクセル。

全5機種のラインナップすべてが、「Thunderbolt」インターフェースを搭載している。Apple LED Cinema Displayやミニディスプレイポート対応の周辺機器にも接続でき、1080p以上の映像信号や8チャンネルまでのオーディオ信号も同時に伝送できる。

端子部の構成

また、本体内蔵のFaceTime HDカメラは前モデルとの比較で3倍の解像度に向上。SDカードスロットはSDXC対応。光学ドライブはSuperDriveを搭載する。

デザインは前モデルから大きな変更はなく、アルミニウムのユニボディ筐体、ガラス製のマルチタッチ・トラックパッド、バックライト搭載のフルサイズキーボードを採用している。バッテリーライフは最大7時間を実現した。

【問い合わせ先】
アップル
TEL/0120-993-993

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