タッチパネル搭載機などもあり多彩なラインナップ

ニコン、フルHD動画撮影モデルなど"COOLPIX"シリーズ新モデル4機種を発売

ファイル・ウェブ編集部
2010年02月23日


2010年春モデルの全ラインナップ
ニコンは、同社初のフルHD動画撮影に対応したモデルなど、“COOLPIX”シリーズの新モデル4機種を発売する。ラインナップと各製品の詳細は以下のとおり。

■P100 ¥OPEN(予想実売価格5万円前後)3月5日発売

P100

P100の詳細

フルHD動画撮影に同社製品として初めて対応したモデル。記録方式はH.264で、30fpsでの撮影となる。背面に備えたボタンからワンタッチで撮影が可能。通常動画撮影に加え、1/2倍速(720p/60fps)、1/4倍速(VGA/120fps)、1/8倍速(QVGA/240fps)の早送り動画を記録できる「HS動画撮影機能」を搭載。なおHS動画撮影時は音声は記録されない。

P100の背面。ワンステップで動画撮影できるボタンを設置

音声は本体上部のマイクで収録する

有効画素数は1,030万画素。レンズは広角26倍ズーム対応のNIKKORレンズで、焦点距離は4.6-120mm(35mm判換算26-678mm相当)、絞りはf/2.8-5。最大4倍の電子ズームも可能だ。

裏面照射型CMOSセンサーを採用したのも特長のひとつ。光をより効率的に採り入れることができるため、夜景や室内など光量の少ない場所でも高感度・低ノイズ撮影が可能になるという。

また、撮りたい写真に合わせて設定できるシーンモードに「逆光HDRモード」を新規追加。カメラが連写した画像を合成することで、逆光下でも最適な画像が撮影できるという。さらに、従来の「夜景」モードを進化。こちらも自動連写した画像を合成・最適化することでブレやノイズの少ない画像を撮影可能だという。そのほか、10Mで10fpsの高速連写も可能。

手ブレ補正は、イメージセンサーシフト方式手ブレ補正(VR)と電子式手ブレ補正(VR)機能を搭載。カメラが被写体の動きを検知してブレを低減するモーション検知により、手ブレしやすい望遠撮影も綺麗に撮影できるという。


チルト式液晶モニターはハイアングル時最大約82度、ローアングル時最大約90度動かすことができる
3型のチルト式TFT液晶モニターを搭載し、撮影時の利便性も高めている。本体は約114.4W×82.7H×98.6Dmm(突起部除く)、約481g(バッテリー、SDカード含む)とコンパクトだ。

■S6000 ¥OPEN(予想実売価格3万円前後)3月11日発売
フラッシュレッド、ノーブルブラック、シャンパンシルバー、ソフトブラウン

S6000

S6000の詳細

S640が進化したモデル。光学7倍ズームながら薄さ25mmという薄型ボディを実現したのが特長のひとつ。有効画素数は1,420万画素。レンズは光学7倍ズームNIKKORレンズ、焦点距離は5.0-35.0mm(35mm判換算28-196mm相当)で、絞りはf/3.7-5.6。最大2倍の電子ズームが可能だ。

高感度対応した新開発の画像処理エンジンに加え、ノイズ低減処理技術を搭載。オート時最高ISO1600、マニュアル設定時最高ISO3200でも解像感を維持しつつノイズも低減することができるという。

高感度でも低ノイズの撮影が可能になった

色ノイズの乗りも抑える

また「モーション検知」技術により、カメラが手ブレや被写体の動きを検知し、シャッタースピードやISO感度を自動設定。ブレ補正優先/画質優先など最適撮影のためにカメラが判断してくれる。加えて「レンズシフト式手ブレ補正(VR)」機能により、シャッタースピード約3段分相当のブレ補正効果を実現する。こちらは生産時に1台ずつ調整を行うのだという。

被写体の動きにあわせて最適に撮影できるよう調整してくれる

さらに「新フラッシュ制御」を搭載。暗所での撮影時に、シャッタースピードを遅くするのではなくISO感度を上げて光を取り込むことで、手ブレを抑えつつ明るい画像を撮影することができる。また、マルチエリア自動逆光補正により、逆光シーンでも綺麗に撮影できるという。

新フラッシュ制御を搭載

以上により、従来ユーザーが不満を感じていた暗いシーンでの撮影でもクオリティの高い機能と画質を提供可能。同社は4つを総称して「夜撮りキレイテクノロジー」としている。

「夜撮りキレイテクノロジー」を訴求する

動画撮影機能もそなえ背面には動画ボタンが設置されている

そのほか、720p動画撮影にも対応している。液晶モニターは2.7型TFT液晶。


■S4000 ¥OPEN(予想実売価格2.5万円前後)3月19日発売
カラー:ブライトブロンズ、シャイニーシルバー、ルビーレッド

■S3000 ¥OPEN(予想実売価格2万円前後)3月19日発売
カラー:ファインオレンジ、ピュアシルバー、ビビッドピンク、アクアブルー、ポップグリーン

S4000

S4000の詳細


S3000

S3000の詳細
両機は有効画素数1,200万画素。新画像処理システムを搭載していることに加え、電子式手ブレ補正(VR)機能とモーション検知の2つのブレ低減機能を搭載。さらにS4000は薄さ20.4mm、S3000は同19mmとスリムなボディながら、光学4倍ワイドズームNIKKORレンズを搭載。焦点距離は4.9-19.6mm(35mm判換算27-108mm)、絞りf/3.2-5.9となっている。

豊富なカラーバリエーションを用意するほか、人物の肌を補正できる「ベストフェイス機能」を搭載するなど、女性を意識したモデルとなっている。

S4000は3型のTFT液晶タッチパネルを搭載し、直感的かつ遊び心のある操作が可能なモデル。基本操作はもちろん、被写体にタッチするだけでピントと露出を合わせて撮影する「タッチシャッター」機能、タッチした被写体の動きを追いかける「ターゲット追尾」などが行える。また、720p動画撮影(AVI形式)も可能だ。液晶ディスプレイは3型TFT液晶。

タッチパネルで直感的操作が可能

タッチパネルを活かした機能も搭載している

S3000は薄型・コンパクトさが大きな特長。外形寸法約94.3W×55.9H×19.0Dmm、質量約116g(バッテリー、SDカード含む)で携帯性に優れている。ボタンサイズも大きめにしており、操作性を向上させている。液晶ディスプレイは2.7V型TFT液晶。

S3000の背面部


■ユーザーの「不満」を解消 − 新機能搭載やアフターサービス強化などを図る

本日都内で開催された発表会には、同社執行役員 映像カンパニー開発本部長の風見一之氏、映像カンパニーマーケティング本部 第一マーケティング部第二マーケティング課マネージャーの楠本 滋氏、(株)ニコンイメージングジャパン 取締役社長の西岡隆男氏が出席した。

ニコン 風見一之氏

まず最初に登壇した風見氏は「COOLPIXは高速レスポンス、ボディのスリム化、高画質化などのテクノロジーを追求し、失敗のない撮影を提供することを目指している」と説明。これまでも自動顔認識、無線LANやGPS、プロジェクターの搭載など他社に先駆けて新しい技術を搭載したモデルを発表してきたことをアピールし、「ユーザーベネフィットのためには、こういったワクワク感のある提案型モデルに加え、ユーザーに安心して撮影してもらえる不満解消型のモデルが大切」と語った。この考えに則り製品を送り出してきた同社。その結果、2009年には不況のなか出荷台数を8%増やすことができたのだという。

「2010年春モデルは新開発の『夜撮りキレイテクノロジー』を搭載するなど、基本性能を向上させ不満を解消できるモデル。ユーザーのフォトライフを確実にサポートしていきたい」とコメントした。

続いて楠本氏は新製品の特長について説明。「調査の結果、ユーザーが望んでいるのは"高倍率かつ薄型スタイリッシュ" "暗い場所でもキレイに撮れる" "レスポンスが速い"ということ。新製品はこれに応えた機能を搭載している」とし、「2月3日に発表したS8000などの新製品4機種と合わせ、計8機種のフルラインナップで訴求していく」と述べた。

ニコン 楠本 滋氏

最後に西岡氏がマーケット戦略についてのプレゼンテーションを行った。

ニコンイメージングジャパン 西岡隆男氏

西岡氏は今後のマーケティングのキーワードとして「ユーザーニーズに応えるモデルの投入/購入後サポートの充実になどよる信頼の獲得/売場の整備と効果的な販促活動」を挙げる。

コンパクトデジカメ市場(国内)は2009年夏から緩やかに回復基調にあり、2010年は830万台市場になると予測されている。ニコンは有機ELディスプレイやプロジェクター内蔵モデルを揃えた昨年秋モデルでシェアを拡大。通年シェア8.1%とした。「メーカーとしてどういう製品を提案すれば良いかを思い知らされた」と言う西岡氏。「日本のデジカメ市場は既に成熟しているため、新規購入というより“買い換え/買い増し”需要に応えることが大切。買い換えのきっかけは、前の機種に対する機能面や画質面などの不満だろう。2010年春モデルでは『夜撮りキレイテクノロジー』を搭載し、これに応える考えだ」と語った。

国内コンデジ市場は昨年夏から緩やかに回復基調にあるという

個性派揃いだった2009年秋モデルでシェアを盛り返したという


ユーザーがデジカメを買い換えるきっかけは「不満」からだと分析

ユーザーの不満を解消する新機能を搭載し、これに応える考えだ
その他ユーザー満足度を向上する施策として、同社は「ニコンカレッジの充実」と「アフターサービスの向上」を進めることもアナウンスした。

今年4月からニコンカレッジ横浜ランドマークタワー校を親切

アフターサービスやショールームの強化を通じユーザーの信頼獲得を図る

現在東京と大阪に常設校を構えるニコンカレッジだが、今年4月から新たに横浜ランドマークタワー校を開設。プロ写真家による講座の強化なども行われる。

アフターサービスは「わかりにくい」との声を受け、今年3月から料金体系を「一律料金制」へ変更。「機種ごとにだいたいの費用が分かるようにしたい」(西岡氏)とのことだ。また、ニコンサービス機関に直接持込または送付された修理製品を返送する際の送料が無料になる。修理期間も短縮化され、D5000/D3000/キットレンズ/COOLPIX全般について、修理工場到着の翌日に出荷できるようシステムを強化するという。

また、ユーザーにニコンについて知ってもらう場として新宿・銀座・大阪のショールーム機能を強化。さらに3/11〜14までパシフィコ横浜で開かれる展示会「CP+」に、昨年比1.5倍のスペースをとったブースを設ける。ブースコンセプトは「選ぶ・学ぶ・発表する」。多数の注目フォトグラファーが登場するほか、写真家によるカメラ選び解説やS6000の貸し出しなどの多彩な企画を用意している。

CP+に構える同社ブースのイメージ


著名写真家が登場する

イベントも多数開催される
西岡氏は「2010年も“熱意と信頼”をキーワードに、映像文化の発展に向け取り組んでいきたい」と締めくくった。

以下、会場で行われた質疑応答の主なものを掲載する。

Q.裏面照射CMOSは今後どんな製品に搭載していく予定か。
A.P100の反応をみつつ今後の展開を考えたい。

Q.マイクロフォーサーズなどミラーレスモデルへの対応についてどう考えているか。
A.ミラーレスモデルなど新しいかたちのデジタル一眼は市場の活性化に役立つもの。ニコンも「次世代コンセプトカメラ」の研究・開発を行っている。市場の動向を見つつ進めていきたい。

Q.コンパクトデジタルカメラの価格下落が進んでいることについてどう思うか。
A.どこまでも下がってしまうことはなく、下げ止まりはどこかで必ずあるものだと考えている。

Q.グローバルマーケティングにおける日本市場の位置付けはどうなっているのか。
A.日本で元気な製品を投入できれば、海外市場も活気づく。例えば薄型スタイリッシュモデルは日本が先行しており、海外でも評価をいただいた。ワールドワイドで元気なラインナップを揃えていきたい。

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【SPEC】●有効画素数:12メガピクセル ●ズーム:光学4倍、電子4倍 ●液晶モニター:2.7型TFT液晶 約23万ドット ●記録媒体:内蔵メモリー(約45MB)、SDメモリーカード ●電源:Li-ion リチャージャブルバッテリー、ACアダプター ●外形寸法:約94.3W×55.9H×19Dmm(突起部除く) ●質量:約116g(撮影時)

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