HOME > ニュース > ソニー、近接無線伝送技術「TransferJet」規格準拠のLSIを商品化

通信したい機器同士を直接かざすだけで通信が可能

ソニー、近接無線伝送技術「TransferJet」規格準拠のLSIを商品化

公開日 2009/11/30 15:06 Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニー(株)は、近接無線伝送技術「TransferJet」規格に対応した「LSICXD3267AGG」と「CXD3268AGW」を商品化。11月より出荷を開始し、サンプル価格はそれぞれ1,500円。CXD3267AGGはPCI/Mini PCI、CXD3268AGWはSDIOに対応。

「TransferJet」規格に対応した「LSICXD3267AGG」と「CXD3268AGW」

「TransferJet」は従来の無線技術の課題であった複雑な接続設定や不安定なデータの転送状態といった課題を解決し、560Mbpsの高速データ転送が可能な無線技術。通信したい機器同士を直接かざすだけで通信を行うという、直感的なインターフェースを採用し、従来の無線システムのような複雑な接続設定やアクセスポイントの存在を不要にするもの。デジタルカメラを直接テレビにかざすだけで静止画を画面に映し出したり、携帯電話をオーディオ機器に直接かざして音楽ファイルを転送することなどが可能になる(関連ニュース)。

今年9月のIFAでの「TransferJet」デモ

今回商品化されたLSIは、ソニーの高速伝送技術をベースに、広帯域無線技術を応用したほかCMOS(相補型金属酸化膜半導体)プロセスを用いることにより、高速通信に必要な無線機能、信号処理機能、およびホストインターフェースなどを単一パッケージに収めた。

また、様々な機器への搭載のため、開発者向にリファレンスキットとソフトウェアディベロップメントキットも用意している。本LSIを搭載したモバイル機器向け小型モジュール、ノートPC向けPCI Express Mini Cardモジュールおよび、USB接続用モジュールもラインナップに加えていくとのことだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE