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東芝モバイルディスプレイ、中国の液晶製造会社へ出資を決定

公開日 2009/08/05 18:12 Phile-web編集部
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東芝モバイルディスプレイ(株)は、中国に拠点を置く複数企業とともに中小型液晶ディスプレイの製造・販売を行う新会社を合弁で設立することで合意した。

東芝モバイルディスプレイ(以下 TMD)はこのたび、中国広東省の液晶モジュール生産・販売会社である河源青雅電子科技有限公司(以下 河源青雅)、並びにフラットパネルディスプレイ関連事業を営む香港の恵高ホールディング有限公司(以下 恵高)とともに新会社を設立する。新会社の仮称は「河源雅芝顕視科技有限公司」。資本金は1億米ドル(約95億円)となり、出資比率は河源青雅が58.0%、TMDが19.9%、恵高が22.1%となる。

TMDは高精細・高画質、低消費電力といった特長を有する低温ポリシリコン型液晶ディスプレイ事業への集中化を図る中で、既に複数のアモルファスシリコン型液晶の製造ラインを停止している。今回の合弁会社への出資により、専門会社を通じてアモルファスシリコン型製造ラインを新会社に対して売却し、生産・製品技術支援を行うことで、これまで蓄積してきたアモルファスシリコン型液晶の資産活用を図ることがTMDの狙いとしてある。一方で河源青雅にとっては、これまで一部を外部調達に頼っていた液晶ディスプレイの製造を内製化できるメリットがもたらされるとともに、恵高には新会社の設立により、これまでの事業領域をさらに製造の分野にまで展開できるメリットがあるという。

新会社は、広東省河源市にある河源青雅の工場内にクリーンルームを建設し、TMDが日本国内に有するアモルファスシリコン型液晶製造ラインが移設される。その後に、TMDからの技術援助を受けつつ、2010年上期に携帯電話用を中心とした中小型のアモルファスシリコン型液晶ディスプレイの生産・販売が開始される計画となっている。

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