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「2009 iVDRセミナー」レポート

三洋とマクセル、iVDRレコーダーを今夏発売へ − iVDRパッケージソフトも商品化決定

公開日 2009/05/25 20:28 Phile-web編集部
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■デジタルヘルスとiVDRの親和性の高さを強調 − インテル 林浩史氏

最後に行われたレポートはインテル(株)の林浩史氏が行った「iVDRのヘルスケア機器適用への期待」。インテルは、「Continua Health Alliance」というアメリカにあるNPO法人にプロモーターとして参加しており、その立場から説明を行った。

インテル(株)の林浩史氏

「Continua Health Alliance」が行っている活動の一つは、健康器具を使って計測した体重や血圧、血糖値、コレステロール、運動量などのデータをデジタル管理し、肥満対策や疾病予防、さらには慢性疾患の状況把握を行うというもの。デジタル管理とは言っても、データフォーマットや通信プロトコルなどが機器ごとに異なると使い勝手が悪いため、Continuaでは機器間通信のプロトコルなどを、IEEEなどの国際標準規格の中から決定し、準拠したものに認証ロゴを与えるという活動を行っている。林氏は「この仕組みはWi-Fiアライアンスが行った方法と同じものと考えるとご理解いただきやすいだろう。製品にContinuaのロゴがあれば、通信が確認されているということで、安心して購入いただける」と説明する。

ContinuaとiVDRの関わりについては、今年、国内で実際に製品を作ってデモを行った際の事例を紹介。スポーツジムで収集したデータを日立のサーバーに送り、家庭では歩数計のデータをBluetoothでiVDRステーション試作機に送信し、これもいったん日立のサーバーに格納する。異なる場所、異なる機器で計測したデータは、インターネットを通じてIEEE 11073スタック、ユーザーアプリケーションソフトウェアなどを追加したiVDRステーション試作機で、薄型テレビWoooで閲覧できるというもの。

iVDRステーション試作機でContinuaの実証実験を行った

林氏は「iVDRステーションは特殊な機器を必要とせず、必要な機能のみを加えることでデジタルヘルスソリューションを実現できる。iVDRとContinuaは非常によい関係を築けるはずだ。やや大上段になるが、一緒に活動を行ていくことで、健康で幸せな人類の生活に寄与できるのではないか」と締めくくった。

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