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会田 肇の「PMA09」レポート

急加速するマイクロフォーサーズ規格レンズへのシフト

2009/03/05 会田 肇
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PMA09におけるパナソニックのブースでふと感じたのが、デジタル一眼カメラの方式として同社がマイクロフォーサーズへ一気にシフトしてきているとの印象だ。「DMC-G1」(関連ニュース)が登場以来、その流れが見え始め、今回の「DMC-GH1」(関連ニュース)の投入でその傾向が鮮明になったような印象を受けるのだ。

同社では今回、HG1のために開発した14-140mmズームレンズをはじめ、7-14mmレンズを同時に発表。それと同時に、45mmF2.8のマクロレンズや、純正アクセサリーとしてマイクロフォーサーズ用のライカMマウント用とRマウント用の変換アダプタまで参考出品している。この動きを見て、レンズに対する同社の動向を推察するのは決して乱暴なことではないと思うのだ。

パナソニックが参考出品した45mmF2.8マクロレンズ

パナソニックはマイクロフォーサーズ対応としてライカMマウント用とRマウント用の変換アダプタを参考出品

ただ、一方のオリンパスは未だにマイクロフォーサーズ方式レンズは発表していない。今回のPMA09の会場でもフォトキナに参考出品したサンプルモデルを展示するのみだ。

オリンパスがフォトキナに続いて展示したマイクロフォーサーズ方式レンズを採用したコンセプトモデル

しかし、夏頃までにはオリンパスもマイクロフォーサーズ方式レンズを発売すると見られており、そうなると動きは急速に進むのは間違いないだろう。

ユーザーのデジタル一眼カメラへの関心は極めて高いものの、普及という観点から見ればやはりボディサイズの大きさがネックのひとつになっているのも疑いのない事実。小型化に有利なこの方式を採用すれば、コンパクトデジタルカメラのようなサイズで交換レンズが楽しめる時代も決して夢ではないはずだ。マイクロフォーサーズ方式レンズの動きを見てそう感じた次第だ。

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