HOME > ニュース > 冬ボーナスで買う「VAIO」“ライフスタイル別”オススメタイプ診断

一条氏があなたに最適の1台をナビゲート

冬ボーナスで買う「VAIO」“ライフスタイル別”オススメタイプ診断

公開日 2008/12/03 14:34 一条真人
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

■高性能マシンを気軽に持ち歩きける「typeZ」

仕事で常時パソコンを持ち運んでいる人は多いことだろう。そうしたユーザーにはこれまで「typeSZ」が人気だったが、その後継モデルである「typeZ」では“モバイル可能な高性能"というキャラクターがさらに加速している。

typeZの店頭モデル「VGN-Z70B」

typeZのキャラクターを表すひとつの象徴が、超高解像度液晶とダイナミック・ハイブリッドグラフィックス、そしてSSDによるRAIDドライブの搭載だ。なお、SSDと高解像度液晶は市販モデルには搭載されないので、これらをフル搭載するには、ソニースタイルで発注する必要がある。

搭載する液晶は13.1V型で、市販モデルの解像度は1,366×768ドット。通常はこの程度が順当なところなのだが、ソニースタイルであれば1,600×900ドットの超高解像度液晶も選択可能だ。

これだけの解像度を持つのは通常、最低でも15インチクラスのノートPCであり、重量も2kg半ば程度になってしまい、持ち運ぶにはやや重い重量になってしまう。しかし、typeZならその高解像度を1.5kg程度の重量で持ち運べるわけだ。当然、ブルーレイドライブも選択可能なので、精細な液晶でブルーレイビデオを楽しむことができる。

また、ソニースタイルであればSSDドライブを128GB×2のRAID0(ストライピング)構成で搭載することも可能になる。SSDドライブはHDDよりも高速で低消費電力であり、それをRAID構成とすることで、ノートPC向けで一般的な5400回転のHDDと比較して、転送速度が約3.7倍高速になるわけだ。

なお、ブルーレイドライブと組み合わせることができるSSDドライブは128GB×2のRAID0に限られる。これは容量が小さいと大容量なブルーレイビデオ作成時の一時ファイルを作成するのも難しいというユーザーへの配慮かも知れない。

ダイナミック・ハイブリッドグラフィックスとは、GeForce 9300M GSとインテル4500MHD (チップセット内蔵)の2つのビデオチップを、速度を重視するか、バッテリの持ちを重視するかというTPOによって切り替えることが可能な機能。typeSZでは切り替え後にPCを再起動する必要があったが、typeZでは電源を入れたまま切り替えることが可能になった。

個人的な好みを言えば、キーボードは前モデルのtypeSZのほうがタッチがやわらかく飛車にとってはタイピングしやすかったが、これは文字通り好みの問題と言える。通常のタイピングに耐えるクオリティを持っており、仕事にも十分使えるだろう。

13インチ超高解像度液晶とSSDによるRAIDドライブを携帯しやすい約1.5キロの軽量コンパクトなボディに詰め込めるtypeZは、パワフルな環境を常時持ち運びたい人にオススメだ。また、「SSDのRAIDはさすがに高価なので手が出ない」という場合も、1,600×900の高解像度液晶は意外にリーズナブルなオプションなので、HDD搭載モデルであれば20万円台で購入できる。ソニースタイルで自分好みのスペックをシミュレートしてみるといいだろう。

■ブルーレイ再生環境を常時持ち運びたい人には「typeT」

現時点でブルーレイドライブを搭載した世界最軽量のノートPCが「typeT」。その重量はわずか約1.31キロ(※店頭販売モデル「VGN-TT70B」の場合)であり、バッテリー駆動時間は最長約10時間を公称するモバイルモデルだ。

typeTのブルーレイ搭載店頭モデル「VGN-TT70B」

高画質なブルーレイビデオをより高いクオリティで再生するため、液晶ディスプレイに関しても前モデルよりも大きくクオリティを向上させている。NTSC比100%と色再現性が高く、階調表現力の高い8ビットパネル液晶(前モデルでは6ビット)により、このクラスのモバイルPCとしては世界トップクラスの表現力を持っている。

ワンセグ機能も搭載しており、外出先でのTV視聴も可能だ。また、モバイルPCには珍しく専用イヤホンが付属するのもtypeTの特徴。このカナル型イヤホンにはマイクが仕込まれており、typeTでの使用では周囲の音を約1/4にノイズキャンセリングしてくれる。また、このイヤホンは同社の「MDR-EX90SL」と同じ13.5mmドライバーユニットを搭載した高音質志向なもので、映画の視聴でもキッチリと低音が再生される。

付属ヘッドフォンではノイズキャンセリング再生が可能

ノイズキャンセリングは調節や機能オフも可能

モバイル環境ではバッテリ駆動時間の長さが重要だが、今回のtypeTでは周囲の明るさに合わせて液晶輝度を変化させることで、バッテリの消耗を押さえるというギミックも搭載されている。TVではよくある機能だが、ノートPCで搭載しているものは珍しい。そのため、カタログスペックでは前モデルより駆動時間が短く記載されているが、実際の駆動時間は伸びている。

ディスプレイの自動輝度調節機能は好みでレベル設定できる

実際のブルーレイビデオ再生では、通常の明度の室内でのイヤホン使用の場合で3時間程度の駆動が可能なので、一般的な映画作品1本を余裕で視聴できる。そして、ノイズキャンセリング機能は飛行機の中で有効性が高い。さらに飛行機のなかは照明の明度が低いため、液晶の照度が自動的に低くなって、長時間駆動が可能になる。typeTは、飛行機のなかでより有効に使えるのだ。

このようなtypeTは単にブルーレイドライブを搭載しただけではなく、メディア再生を楽しむためにさまざまな機能を搭載している。ブルーレイビデオを含めたさまざまなメディアを、外出先でより快適により長時間楽しみたい人にオススメなモデルだ。海外旅行のお供にも1台あると楽しめるだろう。

前へ 1 2 3 4

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE