<CES2008:パイオニア>薄さ9mm/予備放電ゼロでコントラスト比無限大の新PDPを発表

2008年01月07日
現地時間1月6日、ラスベガス・Venetian Hotelにてパイオニアのプレスカンファレンスが開催された。

米パイオニア Russ Johnson氏

CES2008にて同社が発表するメインフィーチャーは、同社が掲げる“Project KURO”のコンセプトモデル2機種「コントラスト比を高めた新パネルを搭載したプラズマテレビ」「最薄部9mmのプラズマテレビ」だ。会場では米パイオニアのRuss Johnson氏が説明を行った。

■予備放電ゼロで「究極の黒」を実現するプラズマテレビの新モデル

主要部品を刷新し「究極の黒」を実現するプラズマテレビが発表になった

昨年9月に発表された第8世代パネル(関連ニュース)をさらに進化させた新パネル(会場で明言はされなかったが第9世代パネルとなると考えられる)や、刷新したフィルター、新映像エンジンなどを搭載。同社プラズマテレビの訴求ポイントである黒の表現をさらに進化させたモデルであるという。

新フィルター/映像エンジンについての詳細な説明はなかったが、新パネルについてはいくつかのインフォメーションが紹介された。

新パネルは、セル内の予備放電を完全に消灯させ、「完璧な黒」の再現を可能にした。これにより、視聴時も電源を落としている時と同等の黒を実現できるという。Johnson氏は「先月日本を訪れた際、真っ暗に電気を落とした部屋で、現行モデルと本コンセプトモデルを視聴した。現行モデルは黒の場面でうっすらと浮き上がって見えたのに対し、コンセプトモデルは闇に溶け込んでいた。そして明るい場面になった途端、暗闇からパッと浮き上がったのだ」と、その黒の深さを目の当たりにした驚きを口にした。

■“世界一薄い”最薄部9mmの50V型プラズマテレビ

もうひとつ大きなフィーチャーとなるのは、最薄部9mmという「世界一薄い」プラズマテレビだ。50V型で質量は18.6kg。解像度については明らかにされなかった。映像のクオリティを保ちつつ、設置性とデザイン性を向上。部屋の中に溶け込み、あたかも映像が壁に浮いているかのような体験を提供可能なテレビであるという。

最薄部9mmの50V型プラズマテレビ

非常に薄いことがわかる


後ろ姿もスマート

本製品の展示イメージ

同社がどのような技術をもってこの薄型化を実現したのか、ということについて会場では触れられなかった。同社説明員によれば、今回は飽くまでも発表のみであり、ブースでも詳細な技術についての説明予定はないという。今後の正式発表が待ち遠しいところだ。

Johnson氏は上記2モデルに対して「他のどのメーカーにも実現できない、非常に優れた製品だ」と自信をあらわにした。なお、これらはコンセプトモデルであり、製品化にはまだいくつかの過程が必要なため、製品化の見込みは来年以降になるということ。また、将来的には薄さと高コントラストを兼備した製品の開発も考えているという。明日以降同社ブースにて実機が展示されるとのことであるため、その模様は明日、追ってお伝えしよう。

■TADブランドの新製品が登場

先日創立されたTADラボから遂に新製品が登場する

最後に、昨年10月に設立された(関連ニュース)(株)テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TAD Labs,Inc)ブランドから、ハイエンドオーディオ事業復活の旗印となる新製品が発表されることもアナウンスされた。しかし新製品の詳細なスペックはもちろんのこと、そもそもアンプなのか?スピーカーなのか?といったことさえ本カンファレンスでは触れられなかった。同社説明員によれば、明日以降同社のオーディオ製品ブースにて、プロトタイプが展示されるとのことである。TADの新製品は明日、そのベールを脱ぐ。詳細については明日のレポートをお待ちいただきたい。

(Phile-web編集部・小澤)

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