ソニー、1Q営業利益は993億円と大幅増 − PS3値下げは「まだ何も言えない」

2007年07月26日
ソニーは、本日都内にて2007年度第1四半期の業績説明会を開催した。今期の同社売上高は前年度比13.3%増の1兆9,765億円、営業利益は267.2%増の993億円と大幅な増収増益を記録。当期純利益は105.8%増の665億円となった。

第1四半期の連結業績

第1四半期の連結業績見通し

本説明会には、同社執行役EVP兼CFOの大根田伸行氏、IR部統括部長の園田達幸氏が出席し、説明にあたった。

ソニー 大根田伸行氏

ソニー 園田達幸氏

■エレクトロニクス分野

エレクトロニクス分野の業績

エレクトロニクス分野の営業利益増減要因

エレクトロニクス分野の地域別連結棚卸資産

エレクトロニクス分野は、売上高が前年同期比11.6%、営業利益は77.3%増加し、それぞれ1兆4,293億円、841億円となった。増収の要因としては、サイバーショットや液晶テレビ「BRAVIA」、欧米市場におけるハンディカム売り上げの好調のほか、PS3用システムLSIの伸びが上げられた。一方、リアプロジェクションテレビ「BRAVIA」やブラウン管テレビは、単価の下落や市場縮小のあおりを受け、減収に転じた。また、液晶テレビは売り上げは好調なものの、単価下落の影響により減益となった。

地域別売り上げは、日本が9%減、アメリカが±0%、欧州が13%増、その他諸国が16%増という結果になった。日本ではフラッシュメモリーやウォークマンの売り上げが好調だった一方、携帯電話端末や液晶テレビは減収。液晶テレビ減収の理由について大根田氏は「他社の春モデルに比べて遅れをとったため」と分析。年末商戦に向け、大型フルHD液晶テレビのラインナップを強化することを明らかにした。また、今月から第8世代パネル工場の稼働を開始。8月より量産体制に入り、大型テレビのコスト削減を狙うという。

■ゲーム分野

ゲーム分野の業績

ゲーム分野は「PLAYSTATION3」の売り上げにより、前年同期比60.5%となる1,966億円の増収。しかしPS3の製造コストを下回る戦略的な価格設定によって、営業損失が24億円拡大し、292億円となった。また、棚卸資産額は2,270億円と増加した。

昨年11月のPS3発売により、セグメント全体で売上高の増収を記録。PSPは米国で行われた価格改定などにより、前年度の141万台から今期は214万台と大きく売り上げ台数を伸ばした。「9月に発売される新モデルで、更に普及率を加速させたい」と語った。

また、PS3は71万台の売り上げ台数を記録。米国での80GBモデルの発売や、60GBモデルの価格改定などにより売り上げを伸ばした。大根田氏はPS3の売り上げに関して「当初の計画を下回りはしたものの、危機的な状況ではないと考えている」とコメントした。

また、PS3の値下げについては「昨年よりコストダウンを果たしたものの、LSIなどのコスト削減が難しく、大幅なコストダウンはまだ可能でない。年度末に向け、製作コストは下がってくると考えられるが、まだ何も言えない」と述べた。

以下、説明会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.液晶テレビの価格下落率はどのくらいか。
A.大型モデルだと25%〜30%程度。予想よりも早い価格下落だ。

Q.デジタル一眼レフカメラ市場についてどう考えているか。
A.デジタル一眼の市場は600万から700万のマーケットだと考えているが、その10%程度のシェアを占めたい。今年中には「α」新モデルを投入する予定だ。

Q.今期PS3の売り上げ台数を、2006年度の第4四半期よりも低く設定した理由はなぜか?また、今期のPS3売り上げ目標台数は何台だったのか。
A.2006年度の第4四半期は欧州に向けたPS3投入があり、それを見越して多く見積もっていた。売り上げ目標台数は、71万台より若干多かった、という程度しかお答えできない。

(Phile-web編集部)

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