ソニー、H.264採用の「ロケフリ」ベースステーションなど新製品3機種を発売

2006年09月06日

今回発売される3製品
ソニーは、自宅で受信したテレビや接続されたAV機器のコンテンツを外出先などで視聴できる「ロケーションフリー」シリーズの新製品3種類を発売する。ラインナップは以下のとおり。

ベースステーション「LF-PK20」 ¥OPEN(予想実売価格33,000円前後)10月20日発売


LF-PK20

LF-PK20の端子部分

LF-PK20の前面
本機は映像コーデックとして、従来のMPEG-2、MPEG-4に加え、新たにMPEG-4 AVC/H.264方式に対応。従来機に比べより鮮明な画質を実現し、動きのある映像や字幕などの細かな文字の視認性も高めたという。また、ネットワーク回線速度に応じて最適なビットレートを検出し、映像が途切れないように自動調整する「ネットワーク適応型VBR」機能を搭載。安定した映像配信を実現した。

さらに、従来機に比べセットアップを簡略化。機器を接続し、受信側機器の登録をする2ステップだけで、ロケーションフリーをすぐに楽しめるようになる。LFA-PC20やLF-BOX1と組み合わせて、テレビチャンネルや画面リモコンの設定も画面の流れに沿って操作することも可能だ。

また、新たに学習リモコンも付属。受光部でDVDレコーダーなどの外部入力機器のリモコンデータを認識させ、リモコン上の操作機能を学習する。学習した操作機能は使用するPCなどの画面上の「汎用画面リモコンパネル」に割り当てることができる。

その他、家の中でルーターとベースステーションをワイヤレスで接続できるようにしたほか、ルーターに初めてクライアント機能を搭載。「ワイヤレスアクセスポイント」機能も従来機から引き継ぎ、受信側機器もワイヤレスで使用できる。

TVボックス「LF-BOX1」 ¥OPEN(予想実売価格23,000円前後)10月27日発売


LF-BOX1

LF-BOX1のリモコン
ベースステーションから送信された映像を受信し、テレビに表示する製品で、既存のテレビをロケーションフリーの受信機として使えるようになる。MPEG-4 AVCとMPEG-2に対応し、両者を切り換えることで、「通信優先モード」と「画質優先」モードを使い分けることができる。前者はより広範囲での使用を可能とし、電波の干渉にも強いモード。後者はMPEG-2で圧縮された高画質な映像を大容量で伝送することができるモードだ。

テレビ画面上に表示される「画面リモコン」を付属のリモコンで操作し、ベースステーションに接続した外部入力機器を操作することが可能。テレビのチャンネル切り換えやベースステーションに接続したDVDレコーダー、CSチューナーなどの遠隔操作もできる。

PC用プレーヤー「LFA-PC20」 ¥OPEN(予想実売価格2,000円前後)10月20日発売


LFA-PC20

LFA-PC20のインターフェース
LF-PK20から送信されたコンテンツをPCで観るためのソフトウェア。MPEG-4 AVCに対応しており、16:9のワイド画面表示やビットレートの表示が可能だ。なお、本ソフトをインストールする際、従来の「LFA-PC2」を使用している場合はアンインストールする必要がある。

対応OSはWindows XP Professional/Home Edition SP2。動作環境はCPUがPentium4 1GHz以上、RAMが256MB以上、実用HDDが300MB以上であること。また、LANケーブルまたはIEEE802.11A/B/Gワイヤレス接続によりインターネットに接続可能なパソコンであることだ。

本日、本製品の発表会が行われた。ソニー(株)テレビ・ビデオ事業本部 LFX事業室 室長の前田悟氏は、近年のテレビの薄型化・大型化と、携帯電話の普及を比較。「電話は家固定型から移動型へと利用スタイルが大きく変わってきたのに、テレビの視聴スタイルは全く変わっていない」と指摘。ロケフリの意義を、「有線/無線の通信をフル活用し、『完全なるプレイスシフトの実現』することにある」とし、「どこでも観られるという視聴スタイルを広めていくつもりだ」と発言。「通信を利用して新しいものをつくっていきたい。ロケーションフリーの認知度を高め、さらに市場を育てて行きたい」と抱負を語った。

ソニー(株)テレビ・ビデオ事業本部 LFX事業室 室長の前田悟氏

ソニーマーケティング(株)ディスプレイマーケティング部 総括部長の田中良則氏

さらに、ソニーマーケティング(株)ディスプレイマーケティング部 総括部長の田中良則氏はマーケティング戦略を説明。同社の行った調査によると、家の中でロケーションフリーを使用したいと考える人が50%近く、プライベートテレビで楽しみたいと考える人が60%以上いたという。今回発表した製品はこのようなニーズに応えるものだ、と同氏は述べた。


同社が行ったロケーションフリーの潜在需要に関する調査


同社が新たに提案するロケーションフリーのスタイル
従来機はPC売り場のみに陳列していたため、PCに関心のある層以外の認知度が低かったという。しかしLF-BOX1によりテレビにも対応できるようになったことで、今後はテレビ売り場にも陳列する予定だ。ベースステーションを核として、PCやPSP、テレビユーザーにさまざまな視聴スタイルを提供する本製品を、より身近なものとして提案していきたい、と展望を述べた。

以下、発表会で行われた質疑応答の内容を一部掲載する。

Q.MPEG-2とMPEG-4 AVCのビットレートを教えて欲しい。また、今回発売された製品は従来機との互換性はあるのか。

A.ビットレートはMPEG-2が12Mbpsで固定、MPEG-4 AVCは特に定めていない。また、従来機と接続することはできるが、MPEG-4 AVC方式ではなくなってしまう。ソフトも同様だ。

Q.他社もロケーションフリーに似た製品をリリースしてきたが、それに対しどう考えているのか。

A.競合他社が出るというのは市場が大きいということであり、ロケーションフリーという製品の素晴らしさを立証するものだと思う。とてもありがたいことであり、一緒に市場を創造していきたいと考えている。

Q.本製品はアナログ放送のみの対応だが、今後デジタル放送に対応した製品をリリースする予定はあるのか。

A.それについては現在検討している。技術面の問題も勿論だがコストの問題が多い。


【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311(ナビダイヤル)
TEL/03-5448-3311(携帯電話・PHSの場合)

(Phile-web編集部)

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  • ブランドSONY
  • 型番LF-PK20
  • 発売日2006年10月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格33,000円前後)
【SPEC】●テレビ受信チャンネル:VHF、UHF、CATV ●入力端子:アンテナ端子:VHF/UHF 75ΩF型コネクター、ビデオ入力端子×2、S映像入力端子×1、ビデオ出力端子×1、S 映像出力端子×1、DC IN 端子(12.0V)LAN 端子:10BASE-T/100BASE-TX、AV マウス出力×2 ●無線部使用周波数帯:2.4GHz帯(IEEE802.11b/IEEE802.11g)、5GHz帯(IEEE802.11a) クライアントモード:2.4GHz帯(IEEE802.11 b/g)1−13ch ●消費電力:約12.4W(テレビ視聴時) ●外形寸法:約850W×197H×128Dmm(スタンド付き) ●質量:約510g(スタンド付き)
  • ブランドSONY
  • 型番LF-BOX1
  • 発売日2006年10月27日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格23,000円前後)
【SPEC】●入出力端子:S映像出力端子×1、ビデオ出力端子×1、DC IN端子×1(12.0V)、LAN端子:10BASE-T/100BASE-TX ●無線部使用周波数帯:2.4GHz帯(IEEE802.11 b/g)1-11ch、5GHz帯(IEEE802.11 a)36,40,44,48ch(W52)52, 56, 60, 64ch(W53) ●消費電力:約10W(電源スタンバイ時) ●外形寸法:約165W×198H×85Dmm(スタンド付き) ●質量:約430g(スタンド付き)
  • ブランドSONY
  • 型番LFA-PC20
  • 発売日2006年10月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格2,000円前後)
【SPEC】●対応OS:Windows XP Professional/Home EditionService Pack 2●推奨環境:[CPU]Pentium4 1GHz 以上[RAM]256MB 以上
[実用HDD]300MB 以上[ディスプレイ]800×600、High Color 16ビット以上[ネットワーク]LANケーブルまたはIEEE802.11a/b/gワイヤレス接続によりインターネット接続可能なパソコン

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