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ソニー、“BRAVIA”液晶プロジェクターを発売 − 照明に強いスクリーンとのセットモデルも同時展開

公開日 2007/05/10 17:16
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VPL-AW15
ソニーは、ホームシアター用液晶プロジェクターの新製品として、“BRAVIA”「VPL-AW15」を6月20日に発売する。価格はオープンだが17万円前後での販売が予想される。

また、本機と後述する「ダイナクリアスクリーン」をセットにした「VPL-AW15KT」も同日発売される。価格はオープンだが、予想実売価格は22万円前後となる。

VPL-AW15は、海外では既に発表済みのモデルで、VPL-HS60の後継機となる。新たに“BRAVIA(ブラビア)”ブランドが冠された。

本機のパッケージ。BRAVIAロゴが大きく表示される

液晶パネルはソニー製の0.73型TFTで、解像度は1,280×720。HS60と同じものだ。同社では、720p機を発売する意義について「ボリュームゾーンとして720p機の需要は残っている。これまでのVWシリーズのエッセンスや画作りを液晶パネルで実現したい。また、720p機の価格は非常に安いので、ゲーム機との組み合わせなど、新たな需要が喚起できる」と説明する。

画像処理回路は、プロジェクター用に開発した“ブラビアエンジン”を搭載。コントラストを向上させ、色鮮やかな映像を実現したという。HDMIは1080p映像の入力に対応。さらに、BDビデオの24p信号の入力も行える。24pの映像は、等倍の48フレームで出画する。

背面端子部

側面。レンズシフトのダイヤルを備える

本体天板部

ランプは新開発の165W 高圧水銀ランプ。輝度は1,100ルーメンで、HS60比で約3割向上した。

また、シーン連動の絞り機能「アドバンストアイリス2」と、ランプからの光漏れや液晶パネルを通した後の光漏れを防ぐ「ハイコントラストプレート」 の組み合わせにより、セットコントラスト12,000対1を達成。なお、アドバンストアイリス2のモードはAuto1、Auto2、Off、マニュアルから選択でき、さらにAuto1、2ではアイリスの可動速度を「通常/速い/遅い」から選ぶことができる。マニュアルモードでは100段階から絞りを独自に調整することが可能。

本機の内部構造

ランプ部。バルブを直接冷却する構造になっている

冷却用のファン

レンズには、大口径の「ARC-Fレンズ」を採用。全て前面マルチ反射防止処理コーティングを施して解像度を高めた。ズーム倍率は約1.6倍で、80V型ワイド画面の場合、投射距離は約2.3mとなる。

静音性を高めたのも本機の大きな特徴。ランプ出力LOW時は約20dB、HIGH時は約31dBとなる。特にLOW時の20dBという数値は、ランプのバルブを直接冷やす構造としたり、筐体内の空気の流れを分離し、さらに冷却ファン設置部にエラストマーのダンパーを装着するなど、様々な工夫を積み重ねたことで実現した。なお、空気は側面・底面から吸気し、前面から排気する。

リモコン

セットモデルに付属する「ダイナクリアスクリーン」は、照明など上部からの光をカットし、明るい室内でも鮮明な映像を表示できるスクリーン。立ち上げ式で、画面サイズは80V型。同社ではリビングでゲームを楽しむなどの使い方が、このスクリーンで可能になるとしている。単体発売は行わない。

ダイナクリアスクリーン。照明下でも鮮明な映像を表示できる

ケースにはSONYロゴが光る

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドSONY
  • 型番VPL-AW15
  • 発売日2007年6月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格17万円前後)
【SPEC】●パネル:0.73型TFT液晶 1,280×720ドット ●ランプ:165W 高圧水銀ランプ ●レンズ:1.6型ズームレンズ ●輝度:最大1,100ルーメン ●コントラスト比:12,000対1 ●ファンノイズ:約20dB(ランプモード:低) ●映像入力:ビデオ1、Sビデオ1、RCAコンポーネント1、D-Sub 15ピン1、HDMI1 ●消費電力:最大265W ●外形寸法:370W×119H×320Dmm ●質量:約6.0kg
  • ブランドSONY
  • 発売日2007年6月20日