DNP、従来比で10倍の寿命を達成した有機ELディスプレイをRIOEと共同開発

2007年03月30日
大日本印刷(株)[DNP]は、(財)山形県産業技術振興機構 有機エレクトニクス研究所 [RIOE]と共同で、業務用電光掲示板向けに、長寿命、高輝度、高精細な有機ELディスプレイを開発した。

今回DNPとRIOEが共同開発した有機ELディスプレイは、従来の有機ELディスプレイに比べ約10倍以上の寿命を達成している。有機ELの照明用途への利用を目的にRIONが開発した「マルチフォトン」と呼ばれる技術が活かされており、ガラスなどの基板に形成された有機ELの発光層を直列式に複数積層した構造により高効率化を実現した。発光層が2層以上の構造を取ることで、単層構造に比べて同じ電流でより高い輝度が獲得されるとともに、より少ない消費電流で同一輝度が実現できるようになる。

新しいデバイスはRIOEのマルチフォトン技術と、DNPとRIOEが共同開発した有機EL素子を組み合わせることにより、従来の10倍以上となる、1000カンデラで10万時間以上の寿命を達成している。またRIOEのマルチフォトン構造のディスプレイは、高輝度な文字の可変表示に対応しており、点状に発光するLEDディスプレイに比べ高精細化が可能で、視認性に優れるという特長も備えている。

2008年度中にサンプル出荷が予定されている。電光掲示板のほか、文字などの可変表示の機能を付加した発光ポスターやPOPの情報表示端末などへの展開が予定されている。今後DNPとRIOEは、ガラス基板以外にもフレキシブル性を持つ、プラスチックフィルムを基板とするディスプレイの開発や、フルカラーの有機ELディスプレイの開発を進めていく。

【問い合わせ先】
大日本印刷(株)
TEL/03-3266-2111

(Phile-web編集部)

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