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凸版印刷、印刷法によるアクティブマトリクス型有機ELディスプレイを開発

2006/06/13
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凸版印刷が開発した有機ELディスプレイ
凸版印刷(株)は、印刷法を用いたアクティブマトリクス型フルカラー有機ELディスプレイを開発した。

有機ELディスプレイは、動画再生能力と視認性に優れた自発光ディスプレイとして、小型画面で実用化されている。現在、量産が始まっている蒸着法によるRGB 3色の塗り分けではパネルサイズの大型化が難しく、20インチ以上では印刷で塗り分けするパネルが有利になる。そのため同社では、大型かつ高精細、低コストで、フィルム化などが可能な印刷法を用いた有機ELディスプレイの開発を行ってきた。

同社は2005年6月に発表したパッシブマトリクス型に引き続き、今回印刷法(凸版)によるアクティブマトリクス型の開発に成功した。アクティブマトリクス型では、長寿命と高輝度が両立でき、薄型・軽量、広視野角、高速応答性、高コントラストなど有機ELの特性を活かし、AV機器への展開も容易になる。

今回の有機ELディスプレイの開発には、英国Cambridge Display Technology社との共同開発の成果を活かしている。今後凸版印刷では、2007年の量産試作に向け、製造プロセスの設計と有機EL発光材料のさらなる長寿命化・高性能化を行っていくとしている。

(Phile-web編集部)

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