HOME > ニュース > 2006年年頭アンケート「デノンコンシューマーマーケティング」

2006年年頭アンケート「デノンコンシューマーマーケティング」

公開日 2005/12/30 13:07
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

(株)デノン コンシューマー マーケティング 営業本部 営業部 部長 稗田 浩氏
ピュアオーディオの真の復活へは
未体験層への場づくりが重要だ


Q1 業界を取り巻く環境は日々、激しく変化しています。ユーザーの消費行動やライフスタイルは、どのように変化していくとお考えですか。

ハイビジョン画像と臨場感溢れる5.1chサラウンドのコンテンツが地上波世帯へも普及することで、映像機器のハイビジョン化、フルスペック化の流れも一層拡大する。HDMI等サラウンド機器とのインターフェースの進化、AV機器の多様化、フロントサラウンドやワイヤレス化の流れもさらに加速していくと思われる。また、音楽を楽しむスタイルは、ディスクを持ち歩かずに数千曲が聴けるデジタルオーディオプレーヤーの急伸で変化が著しく、若い世代を中心に音楽配信ネットワークユーザーの拡大、PCとの融合、携帯電話の音楽機能強化など、パッケージメディア時代からの転換がさらに進む。

一方、定年や子供の独立などで転機を迎える団塊世代は、空いた子供部屋の活用を趣味やくつろぎの空間に充てるためのリフォームや模様替えも活発で、生活の充実感を求める傾向が強くなっている。若い頃に全盛であったオーディオの世界は当時時間も収入もなくあこがれであった人達が、ゆとりができた今、ピュアオーディオ回帰現象やシアタールーム需要喚起となって現れている。

Q2 2006年の事業展開の中心として据える商品ジャンルについて、市場創造ならびに付加価値化へ向けてどのような提案・展開をお考えですか。

ピュアオーディオとホームシアターを2大柱に一層の強化、拡大を図る。

ピュアオーディオは復活傾向にある団塊世代に加え、次世代の人達に一人でも多くその魅力を体験してもらいオーディオファンを育成していくことが必要だ。DENON Hi-Fiオーディオ技術の頂点として、専門店を中心にPMA-SA1/SA11、DCD-SA1/SA11を重点アピールすると共に、量販店に対してもPMA-390/1500AE、DCD-755/1500AE等による普及クラス単品コンポ組合せシステムを店頭訴求する「コンポルネッサンス作戦」を推進し、ゼネラルオーディオしか知らない世代に真のオーディオの魅力を訴えていく。

ハイグレードシアターではAVアンプAVC-A1XV、DVDプレーヤーDVD-A1XVAを中核に海外輸入品(Dali等)を含めた高級スピーカーと組み合わせ、高速・高品位デジタル伝送DENON LINKの魅力をアピール。視聴会やイベント等の支援を活発に行う。パーソナルシアターでは高機能、シンプル&簡単操作でフロントサラウンドに特化したインテリア指向の新コンセプトシリーズS-301のアピールを強化し、シアターやTV売り場を中心に展開していく。

(Senka21編集部 〜 Senka21 1月号掲載メーカーアンケートより)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック