折原一也の“Wooo”「W42P-HR8000」連続レポート(2)大きな特徴である録画機能をチェック

2005年12月05日
日立から発売されているWoooシリーズの大きな魅力に、ハードディスクを内蔵したことにより単体でテレビ番組を録画できることが挙げられる。今回は「W42P-HR8000」の録画機能をレポートしていこう。

●番組表は番組確認だけでなく録画予約にも活用する

まずは録画予約に使うEPG(電子番組表)機能だ。「W42P-HR8000」の番組表画面は、プラズマテレビの大画面を活かしたゆったりとしたデザインで5チャンネル、3時間を同時に表示できる。この表示数は、夕方7時以降のゴールデンタイムの放送を一目で確認するのにぴったりだ。デジタル放送の番組表は広告の表示がなくゆったりとしており、また選択中の番組説明は拡大して表示され読みやすくなるのも良い。

番組表は大画面を広々とつかっており文字も読みやすい。選択中の番組は黄色く表示され文字が拡大される

番組を選ぶと番組詳細が表示され録画予約を行える。この次の画面で、録画モードの指定も行える

内蔵している160GBハードディスクへの録画予約もこの画面から行うことができる。予約の操作は番組を選んで録画モードを決定するだけで、本製品はデジタル放送チューナーを2基搭載しているため裏番組録画も可能だ。内蔵ハードディスクに録画できる時間は、デジタルハイビジョン放送をそのままの画質で録画するTSモードでは約16時間、標準画質(SPモード)では約65時間となる。一週間程度の範囲で観て消すような用途なら、すべてTSモードを使用してもだいたい収まるだろう。

●デジタル放送の番組情報を活かす便利な録画機能

Woooシリーズで、実は力が入っているのが番組の検索機能だ。これは「べんり」ボタンから呼び出して操作するもので、番組検索の条件をグループとしてタブ別に登録して絞り込み表示のような形で使用できる。条件は「ジャンル」「キーワード」を組み合わせることが可能で、更に検索対象の放送種類(地デジ、BS、CSなど)を個別指定、向こう何日間まで表示するかを登録できるなど非常に高機能だ。番組検索機能はさほど大きく取り上げられないが、毎回放送内容の変わる映画、スポーツ中継など不定期に放送される番組、あるいは好きなタレントの出演する番組を探して視聴したいような場合にも重宝する。番組検索はもちろん予約にも使えるので、一週間分の番組をまとめてチェックし、見逃しそうな番組は録画予約を入れておくとよい。

EPGの検索は「べんり」→「番組ガイド」→「番組検索」から操作する。表示はジャンル別に絞り込みを行う方式で、条件は細かくカスタマイズできる

カスタマイズする内容は「キーワード」「ジャンル」「検索方法」(or、and)、「検索範囲」と非常に細かく設定できる

また予約機能でユニークなのがリモコンに用意された「一発予約」機能だ。これは番組を観ている最中にこのボタンを押すと、その番組を毎週録画予約してくれるというもの。普段観る番組がだいたい決まっているという人は、「一発予約」を使って毎週予約してしまうのが便利だ。

リモコンの「一発予約」ボタンを押すと、その場で繰り返し予約を行える。画面に確認画面が表示され、直感的に利用できる

●ハードディスクならではの多彩な再生機能を使える


W42P-HR8000は、各種機能はリモコン中央部、HDDレコーダーの録画・再生関係がリモコンの下部にまとめられている。録画機能を搭載しながらも、よく整理されており使いやすい
録画した番組の再生は、リモコンの「録画番組」ボタンから呼び出す。録画した番組は画面全体を使って3×3マスで表示され、選ぶだけで再生できる。番組タイトルはもちろんのこと、録画日時や録画モードも表示され、未視聴の番組にはNEWマークが付くなど探しやすさはなかなかだ。また、選択した番組は音声付きで再生が始まるため内容もすぐに確認できる。大量の番組を録り溜めている場合には、緑ボタンを使ってタイトルだけの一覧に切り換えると良いだろう。

番組再生の操作は、早送りや一時停止、スキップなども行え、デジタルレコーダーの使い勝手と同じだ。再生中にCMを飛ばす際には「マニュアルスキップ」ボタンで30秒飛ばしを行うのが使いやすい。再生時には1.5倍速の「早見再生」と0.8倍速の「ゆっくり再生」が可能となる。早見再生は早口で多少聞きにくくなるきらいもあるが、ニュースなどを手早くチェックするのに使える。ゆっくり再生は、英会話の学習などに良さそうだ。ちなみに番組の再生は裏番組録画の実行中も問題なく行うことができる。

もう一つ、録画した番組の再生と別に使えるのが「タイムシフト」機能だ。これは、テレビを視聴中に「タイムシフト」ボタンを押すとその時点で録画を開始して画面を一時停止してくれ、再生ボタンで解除すると続きから再生することもできる。これは、ライブ視聴中にちょっと席を外すような際に役立つ。

「タイムシフト」ボタンを押すと、視聴中の番組を裏で録画して一時停止できる。解除すれば追っかけ再生を行える

タイムシフト中に「2画面」機能を使うと、追っかけ再生とリアルタイムの放送を同時に表示することもできる

また、この機能を使わなくてもライブ視聴中にテレビの録画ボタンを押せばすぐに録画が始まるというのは直感的に分かりやすく、機械に弱いお年寄りや主婦などといった人でも簡単に扱えるだろう。

録画した番組はリモコンの「録画番組」から呼び出せる。タイトル入りで一覧表示でき、番組を選ぶだけで再生が始まる

録画した番組が大量にある場合には、緑ボタンでリスト表示に切り換えるとタイトルによる一覧表示で探すことができる

●テレビ録画はオマケとしてはかなり便利
 
今回「W42P-HR8000」の録画機能を使ってみた感想は、何よりテレビだけで録画を行えるというのはやはり便利! という一言につきる。今までは外部にデジタルレコーダーを用意するのが当たり前だったが、ちょっとした録画や観て消す用途であればテレビ付属のリモコン一つで済む。デジタルレコーダーに録画される番組の大部分は観たら消してしまう番組だと言われているが、まさにそういった用途に最適な製品と言える。実は、筆者も本製品を使い始めてデジタルレコーダーの使用頻度が大幅に減ってしまった程だ。保存を視野に入れた録画や、大量の録画ライフには大容量ハードディスクを備えた同じくWoooシリーズの「DV-DH1000W」などが欲しくなるが、デジタルレコーダーは今は待ちと決め込んでいる人や、アナログ放送向けのものを使っている人にとって、これほど嬉しいオマケ機能はない。配線の手間もいらず、またレコーダーそのものがなくテレビの周りをスッキリと納められるというスマートさも、簡単に録画と再生をしたい家族にウケそうだ。

今回の録画機能レポートは以上となる。録画まわりの機能として、実はi.Linkを使って録画した番組をダビングする応用テクニックもあるが、これは第4回で紹介する。次回レポートでは、画質を中心に再生関係の機能を紹介していこう。

(折原一也)

バックナンバー
第1回:話題のプラズマを自宅で長期チェック

折原一也 プロフィール
埼玉県出身。コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。

関連記事