折原一也の“Wooo”「W42P-HR8000」連続レポート(1)話題のプラズマを自宅で長期チェック

2005年11月28日

地上デジタルの受信可能エリアが12月に拡大され全国60%近くまで広がる。薄型大画面テレビの導入のタイミングを計っていた人たちにも、年末年始の前にデジタル放送の受信環境を揃えて家族でハイビジョン映像を楽しむチャンスが到来している。そこで4回に渡ってお送りするのが、日立から発売されている最新のプラズマテレビWoooのロングランチェックだ。今回は42V型のW42P-HR8000を実際に筆者宅に設置してレポートしていこう。

●ALIS方式プラズマパネルと録画機能、電動スイーベルに注目

W42P-HR8000は、同社のプラズマテレビラインナップの中でも中核モデルとなる42型のモデル。ブラックを基調としたシックなデザインでチューナーなどはすべて本体に内蔵されている。注目の映像は、日立独自のメガピクセルALIS方式のプラズマパネルを搭載することで、世界最大クラス輝度1400cd/m2のピーク輝度を誇る明るい映像と1024×1024ドットの高解像度パネルを採用している。映像のコントラスト比は3000:1で、鮮明な映像表現を実現している。またALISパネルの特徴である上下交互に放電することで縦方向の解像度を高める方式は、デジタル放送で採用されている1080iの映像形式との相性も良い。なお、省電力についてもALISパネルはパネルアイドリング時の電力が少なく330kWh/年となる。

もう一つプラズマWoooシリーズで特徴的なのが、本体背面に内蔵された160GBハードディスクの存在だ。これはテレビ単体でデジタル放送の録画に対応させるもので、地上デジタルのハイビジョン放送の録画にも対応。また、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル放送に対応したデジタル放送チューナーは2系統内蔵しているため、裏番組の録画ももちろん可能だ。この使い勝手は次回レポートで紹介する予定だが、テレビに録画機能が内蔵されている便利さはなかなかのものだ。

HDMI端子を2系統装備しており拡張性も高い

卓上スタンド。中心部にモーターを内蔵しスイーベル機能を実現している

インターフェースに目をやると、映像と音声を一本で接続できるHDMIインターフェースを標準で2系統搭載していることに注目。HDMI端子を備えた機器は既にデジタルレコーダーやDVDプレーヤーなどいくつも登場していることに加えて、最新のゲーム機や次世代光ディスクプレイヤーなど幅広い用途に対応できるものだ。更にD端子入力は2系統、S端子は3系統と入力端子は豊富だ。また、i.Linkインターフェースも搭載されておりD-VHSデッキやハードディスクレコーダーのユーザーも安心して使用できる。

さらにWoooにはスタンドに秘密があり、ラック、スタンド共に左右最大30度までリモコン操作でスイーベル(首振り)を行える電動スイーベル機能を搭載する。これは日立のWoooシリーズ以外ではあまり搭載されていない面白い機能と言える。

これら、アナログ・デジタル放送ダブルチューナーを搭載やハードディスクレコーダー内蔵、スイーベル機能などといった非常に多機能なモデルながら、すっきりとしたデザインでコンパクトな外見を実現していることも注目したい。従来パネルを抑えていた樹脂製の枠がなくなりガラスパネルが前面に押し出され、更にスピーカーをサイドに一体化することで高級感溢れる外観となっているのだ。

●設置完了! 電動スイーベルはやっぱり便利

さて実際の設置についてだが、今回はPhile-web編集部の手を借りて2人がかりで行った。42V型のパネルは大画面だけあって重さがあり、安全のためには最低2人で行いたい。設置にはテーブル置きのタイプを使用して、既存のラックの上に設置した。本体とスタンドの固定はいくつかのネジ止め箇所がある程度の簡単のもので、あとはデジタルレコーダーなどの周辺機器を取り付けてセッティング完了となった。今回はHDMIとD端子でデジタルレコーダーを接続できるようにケーブルを配線しておいたことに加えて、デジタル音声出力でAVアンプとの配線、i.Linkを使ったハードディスクレコーダーの接続も行っている。これら機器との組み合わせは少々突っ込んだ内容になるが、後ほど簡単に触れていきたい。

スイーベル機能を試し便利さを実感。ダイニングキッチンからテレビを観る場合のある家庭などで便利に使えそうだ

早速EPGの使い勝手をチェックする折原氏。細かい機能のレポートは次回以降お届けする

設置してみて、すぐに気に入った電動スイーベル機能についても簡単に触れておきたい。これはリモコンに用意された「スイーベル」ボタンを押すと左右に首振りを行わせることができるもので、正面のソファのほかに、斜めの位置にあるデスクに向かったままテレビを観ることも多い筆者は非常に気に入った。プラズマテレビはもともと視野角が非常に広いため角度の付いた状態でも映像の視認性に問題はないが、正面を向けた方が見やすいのは言うまでもない。これは、例えばダイニングキッチンからテレビを観る場合のある家庭でも便利な機能だろう。また、配線を繋ぎ変える際にもスイーベル機能は便利だと付け加えておく。

今回のレポートは以上となる。次回はメニューや内蔵ハードディスクを使った録画など機能面を中心にお届けしよう。

(折原一也)

折原一也 プロフィール
埼玉県出身。コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。

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