[CEATEC2005:キーノート] 「デジタル家電とホームネットワークの展望」松下電器 津賀一宏氏

2005年10月06日

松下電器産業株式会社 役員(デジタルネットワーク・ソフトウェア技術担当) 津賀一宏氏
CEATEC JAPAN 2005開催2日目のキーノートセッションは、松下電器産業株式会社役員(デジタルネットワーク・ソフトウェア技術担当) 津賀一宏氏から始まった。今回は将来の製品の話を中心に紹介していこう。

セッション前半は、同社の推進する3Dバリューチェーン商品の説明から始まった。最初のD、DTV(デジタルテレビ)はプラズマテレビの国際市場における優位性、2番目のD、DVDはDIGAシリーズが簡単な操作を目指しているということを中心に話を展開した。3番目のD、SDメモリはSDビデオカメラを紹介していた。


●3Dバリューチェーンの今後


3Dバリューチェーンの展開

ハイビジョン(HD)化する3Dバリューチェーン

H.264への取り組みをアピール
3Dバリューチェーンには3つの進化軸があるという。一つは、ハイビジョン(HD)、2つ目はデジタルデバイドを解消するユニバーサルデザイン(UD)、ひとりひとりに最適なコンテンツ配信(CD)が挙げられた。

ハイビジョン化については、特にパナソニックが推進するH.264コーデックについて言及した。パナソニックは2001年からパナソニックハリウッド研究所でH.264をハリウッドのスタジオ関係者にアピールし16Mbpsでオリジナルと変わらないという評価を得ているという。ここで蓄積した技術は松下のデジタル家電プラットフォーム「Uniphier」に搭載していくという。

ユニバーサルデザインについては、UDについては、デジタル家電の基本機能も上手く使えない層の存在に触れ、ボタン数を減らしてボタンを大きくするなど操作性向上を図っていく。もう一つはシステム化、ネットワーク化で、まずは複数の機器を1つのリモコンで操作できるようにすることがターゲットであるとした。また、設置接続をネットワークでワンボタンやケーブルレスで簡単に繋がる方法を目指すという。三番目は双方向などお客様に応じたリモコンの進化を挙げた。


ユニバーサルデザイン(UD)への取り組み

コンテンツ配信(CD)への取り組み
コンテンツ配信については、ネットワークを使ったコンテンツを分かりやすく、セキュリティに守られた形で行うようするという。このためにCPRM、DTCPなどに加えて、コンテンツ事業者達と信頼関係を築いていくとのことだ。またコンテンツ配信はニフティによるSD-Audioの音楽配信「MOOCS」を挙げた。


●発展を支えるデバイス技術

続いて、これらの発展を支えるデバイス技術について説明を行った。ディスプレイはプラズマテレビの画質向上を挙げ、将来的には2k4kも作れるという見通しを説明した。ストレージとしてはブルーレイにも触れ、HD DVDとの比較、8層200GBまでの大容量化についても言及した。そして新たに導入されたブルーレイの新しいスピンコート技術を使った工場を紹介して、量産性の向上をアピールした。そしてブルーレイのスリムドライブを紹介した。


プラズマディプレイの展望

ブルーレイディスクの強みを強調

「UniPhier」プラットフォームの展開
システムLSIについては、部品の共通化を進める将来のデジタルプラットフォーム「Unipher」を紹介。既に製品化された「Unipher」第一弾のSDムービーに加えて、1セグ地上デジタル携帯電話が二号機になり、ビエラにも展開していくという。続いてネットワークは、電力線を使ったホームネットワーク「HD-PLC」を紹介。HD-PLCは170Mpsの帯域に加えて、独自のQoS(帯域保証の仕組み)を備えており、家庭内映像配信に推進していくという。


●ユビキタス家電製品と10年後のホームリビング


10年後のリビング
ユビキタスネットの構築に向けては、デバイスを問わず入力と処理を行うという考えを展開。ここでは簡単に説明するにとどめるが、ワイヤレスの「どこでもドアホン」の展開から、電話をFAXを兼ね備えた製品としての機能を兼ね備えるという考え方を紹介した。また、屋外の携帯電話からも家庭をコントロールする「VIANA」に触れた。

最後に10年後のホームリビング像として、「超HDディプレイ」、「HDビジュアルコム」「次世代AVCモバイル」(4G携帯)などによるエンターテイメントとコミュニケーションを融合するイメージに触れ、スピーチの締めくくりとした。

(折原一也)

ceatec2005

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