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「秋葉原を盛り上げたい」−ヨドバシカメラ、マルチメディアAkibaの発表内覧会を実施

2005/09/13
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(株)ヨドバシカメラは、9月16日(金)から秋葉原駅前にオープンする「マルチメディアAkiba」の発表内覧会を行った。

「マルチメディアAkiba」は、秋葉原駅前にオープンする、デジタル家電を中心としたマルチメディアショップ。ビル自体は9階建てで、1Fから6FまではPC、AV機器、家電、ゲームソフトなどを販売する。7Fは有隣堂やタワーレコード、メガネの愛眼など専門店が入り、8Fは飲食店街、9Fはゴルフショップとなる。

営業時間は9:30〜22:00で、年中無休。400台の自走式駐車場も備える。


藤沢昭和社長
発表会の冒頭、挨拶した同社社長の藤沢昭和氏は、「延床面積は約61,400m2で、マルチメディアAkibaの店舗面積は23,800m2と、ヨドバシカメラとして最大の店になる」と規模の大きさを強調。

秋葉原に出店したのは「たまたま土地があったから。特に秋葉原にこだわったわけではない」としながらも、「最近、秋葉原で家族連れのお客様を見ない。我々が新しいお客様を秋葉原に連れてきて、もう一度活況をもたらしたい」と力強く語った。

さらに藤沢氏は、「近隣のお店とも協調してやっていきたい」と述べ、秋葉原電気街振興会の会長を務める、オノデン社長の小野一志氏を訪問したことも明らかにした。

同店の売り上げ目標は年間500億円。「当初は厳しいかもしれないが、クリアしないと採算が取れない」という。その上で、「売り上げだけにこだわるのでなく、ユーザーにいかにして喜んでもらうかが重要」とし、店員の商品知識向上、サービスや品揃えの拡充などに引き続き力を入れる考えだ。

「商圏にはあまりこだわっていない。上野店や錦糸町店などとのバッティングは当然起こるだろうが、そんなことよりも、お客様に喜んでもらうのが優先」とし、「山手線、京浜東北線、総武線、つくばエクスプレス、日比谷線の5つ路線を中心に、幅広くご来店頂きたい」とアピールする。

「大阪店と同じデザインイメージで、売り場のアールをうまく利用した」という建物には、新たな試みとして、地下7Fに貯水槽を作り、夜間電力で水を冷やして空調に使用するなどの省エネ対策や、壁に空気層を設けて冷暖房効率を上げるなどの工夫が盛り込まれている。

AVフロアは、写真のようにメーカーごとのブースに仕切られている

アクオスの65V型と藤沢社長。背後にはアクオスの他サイズやレコーダーなどが並ぶ

商品の陳列方法も独特で、AV機器や家電などは、メーカーやブランドごとのブースが用意され、同じシリーズや関連商品をまとめて見ることができるようになっている。たとえば薄型テレビを見に来たユーザーは、別の場所に移動しなくても、同じメーカーのレコーダーやシアターシステムなどをチェックすることができる。藤沢社長は、この陳列方法について「大阪店で、『どこに行けば欲しいものが見られるか分からない』という声をいただいた。この方法が受け入れられるかはスタートしてみないと分からないが、我々なりの回答がこのスタイルだ」と説明する。

女性トイレにパウダールームやおむつ交換台、授乳施設を用意したり、1Fに用意された4ヶ所の出入り口すべてに総合案内所を設けたりと、利便性にも工夫が盛り込まれている。

もちろんピュアオーディオの展示も

秋葉原らしく、フィギュアなどの展示も多め。「私はよく分からないけど、社員に好きな奴がいるんですよ」と、ヨドバシカメラ限定フィギュアを抱える藤沢社長

フィギュアのラインナップ


足達信一店長
発表会では、「マルチメディアAkiba」の店長を務める足達信一氏も抱負を述べた。「以前は川崎ルフロン店の店長を務めており、今回で店長職は3店目となる。秋葉原は世界に冠たる電気街のメッカであり、16日にロケットスタートを切れるよう頑張りたい。『秋葉原にヨドバシカメラが出来て良かった』と言われるよう努力する」。

発表会終了後、実際に1Fから9Fまで、店内を見学することができた。ところどころ工事が行われている場所もあるものの、ほぼ商品の陳列も終了しており、開店に向けた準備は整ったと言えそうだ。

今回の目玉となる、メーカーやブランド別の陳列スタイルを実際に見ると、新鮮さを強く感じる。各ブランドごとの主張が明確に伝わってきて、関連ソリューションの提案もこれまで以上にわかりやすくなった。

店舗各階の概要やアクセスマップなどは、ヨドバシカメラ サイト内の詳細ページを参照いただきたい。



(Phile-web編集部)

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