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サムスン電子、40インチの大画面有機ELディスプレイを発表

2005/05/20
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サムスンが開発に成功した40インチ有機ELディスプレイ
韓国のサムスン電子は5月19日、40インチの大型有機ELディスプレイの開発に成功したことを明らかにした。同社が開発した試作機には、1280x800ピクセル(WXGA)の解像度を持つパネルが搭載された。またアモフファスシリコン(a-Si)技術の採用により、動画応答速度と電力消費に優れたスペックを実現しているという。

同製品はサムスンの第四世代(4G)生産ラインにおいて、730mm×920mmのマザーガラスを元に製造された。パネルの輝度は最大600nits、コントラスト比は5000対1を実現している。同社は有機ELパネルのメリットとして、HDクラスの映像における優れた動画応答性能が実現できるとともに、TVとして製品化する際には奥行き3cmを切るサイズにアプローチが可能な点を挙げている。

サムスンは2001年に有機EL製品の開発をスタートさせた後、2004年には14.1インチ(1280×768ピクセル-WXGA)の試作機を、2005年1月にはHD対応の21インチ(1920×1080ピクセル)の試作機をそれぞれ発表してきた。同社はホームぺージにおいて「これまで果敢に有機EL製品の大画面化に挑み、今回40インチの大画面ディスプレイを実現させた。これは今後の大画面有機ELテレビ開発の道を切り拓くものである」とコメントしている。また同社のLCD R&Dセンター・バイスプレジデントのDr. Kyuha Chung氏は「今回開発した試作機によって、サムスンは次世代フラットパネルディスプレイのマーケットリーダーとしての揺るぎない地位を獲得できるだろう」とのコメントをホームページで発表している。

同社がこのたび開発した試作機は、5月24日から3日間に渡り米国・ボストンで開催されている世界最大のディスプレイ展「Society for Information Display(SID)2005」で世界に先駆けて紹介される予定だ。

(Phile-web編集部)

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