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富士通、液晶デバイス事業のシャープへの譲渡で基本合意に

公開日 2005/02/07 17:51
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シャープ(株)は本日付の報道発表として、富士通(株)よりその液晶デバイス事業を譲り受けることを明らかにした。

今回の基本合意により、富士通は、子会社である富士通ディスプレイテクノロジーズ(株)[以下:FDTC]の液晶デバイスの開発・製造・販売に関する事業、および(株)富士通研究所[以下:FJL]のFDTCの事業に関連する研究開発のための設備がシャープに譲渡されることとなる。

シャープとしては、FDTCの従業員と生産拠点である米子工場、およびFDTCの事業に関連する研究開発に関わるFJLの従業員、ならびに富士通グループの液晶デバイス事業に関連する知的財産権を継承する予定であるという。

両社は今後、譲渡に関する具体的な条件についての協議を行い、今年3月の正式な契約締結をめざす。

今回シャープは富士通の液晶デバイス事業を譲り受けることにより、中小型液晶の製造拠点を拡大・強化する考えである。この度の合意により、同社の工場である三重工場のほかにも、FDTCの米子工場が加わることによって、開発・生産能力がさらに向上することとなる。また、液晶デバイスの供給先として富士通との関係強化を一段と推し進めながら、液晶事業の経営基盤強化も図っていく考えを明らかにしている。

富士通としては、高画質を要求される大型液晶パネル市場においてトップの実力をもつシャープに譲渡を行うことで、液晶デバイス事業の一層の発展を図ることが最適であるとの結論に至り、今回の合意に達したものであるという。

(Phile-web編集部)

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