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業界展望2005 メーカーアンケート「キヤノン販売」

2004/12/29
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コンスーマ商品企画本部 デジタルビデオカメラ商品企画部 部長 渡辺 徹氏

コンスーマ商品企画本部 デジタルカメラ商品企画部 部長 森本 一成氏
●ライフスタイルに対する共感を商品ベネフィットで呼び起こす

設問1.業界を取り巻く環境は大きく変化する中で、ユーザー・ライフスタイルおよびその消費行動は、どのように変化していくとお考えですか

かつてのような「こだわり派」と「そうでない派」とに二分されるのではなく、一個人の中で「こだわるもの」「こだわらないもの」を峻別し、夫々にお金の掛け方を変えるという、言わば“一人二極化消費行動”が進むものと思われる。

また「こだわるもの」についても、既に購入したもの、あるいはこれから購入を予定しているものとの連携・関連性・信頼性を重視する傾向が強まっている。商品がもたらすベネフィットがライフスタイルにおける共感をいかに呼び起こすか。ブランドに対するロイヤリティを高めるための重要な要因であると考える。(森本氏)


家庭内におけるAVの鑑賞環境の変化が加速している。それに伴って、デジタルビデオカメラの高画質化、高機能化への要求もますます高まっている。薄型・ワイドTVでの動画再生の高画質化や、デジカメとの1台2役を可能とする静止画画質の高画質化とともに、撮影時の失敗を防ぐ撮影機能の高機能化が、購買層の重視ポイントとなると考えられる。

また、数年来の小型化や低価格化が進んだことによって、子育て中の「女性」や多様な趣味を求める「シルバー層」といった購買層が拡大していくと推測される。(渡辺氏)


設問2.2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか

デジタルカメラの市場成長は鈍化傾向にあるものの“写真との接点"は日常的に拡大している。これにフォトプリンターの高画質化とメディアの多様化などが相俟ってプリントボリュームは加速度的に増加し、カメラ・プリンター本体とサプライを併せた『Digital Photo Imaging Business』は2005年においても着実に拡大していく。デジタルカメラへの注力はもちろん、フォトプリンタービジネスの強化を図り、『撮影してからプリントするまで』という一連のフローをカバーし、写真のデジタル化に対するトータルな提案を行っていく。(森本氏)

キヤノンのデジタルビデオカメラのコンセプトである「写真DV」を継続訴求していく。2005年は、動画、静止画の画質の向上やさらなる小型・軽量化に加え、誰にでも簡単にお使いいただけるように操作性を向上させることによって、「女性」や「シルバー層」にも市場を広げていきたい。(渡辺氏)


(Senka21編集部)

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