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≪CEATEC 2004レポート≫DLNAブースには発売間近の対応機器が続々登場 

公開日 2004/10/05 20:02
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●DLNA(Digital Living Network Alliance)は、今回が初めての出展。家庭内ネットワークで映像、音楽、静止画を共有する際の規格ガイドラインを策定している団体だ。会員企業は非常に多く、国内や海外の主要なAVメーカー、ITメーカーが名を連ねている。同ブースの説明員は、「次世代DVDは規格が分裂してしまったが、DLNAは絶対大丈夫」と自信を見せる。

DLNAブース

現在、設計ガイドラインVer1.0が発表されており、音楽・写真・ビデオそれぞれの必須フォーマットが策定されている。特徴はUPnPやTCP/IPなど 既存の技術を活用している点で、これにDLNA独自の規定を盛り込んでいる。「メーカーが持つ技術資産が活用できるので、対応機器を開発するのは比較的易しい」(説明員)という。

ブースでは、Phile-webでも紹介している“ネットジューク”「NAS-A1」をベースにした試作機をDigiOnのサーバー「DiXIM」につなぎ、サーバー内の楽曲を再生するデモが行われていた。「このネットジュークをベースにしたセットはDLNAのガイドラインに準拠しており、参考出品ながらも世界で初めてのDLNA対応モデルと言える」(同)。

ソニー“ネットジューク”をDNLAに対応させた試作機

ケンウッドもDLNAに準拠したミニコンポの試作機を展示。本体の上には小型の液晶ディスプレイが置かれ、サーバー内の7Mbpsの映像が再生されていた。ケンウッドの説明員によると「GUIもかなりできているが、今回はお見せできない。これまでの常識を覆す新しいコンセプトのGUIを開発中だ」とのことなので期待したい。また、「AVアンプの『VRS-N8100』はDLNAに対応していないが、次の世代で対応したい」とも語ってくれた。

ケンウッドのDLNA対応ミニコンポ

東芝の薄型テレビに搭載されたネットワーク機能「face.net」も、DLNA規格に準拠したタイプが参考出品されていた。ソニーはハイビジョンを伝送する「新ルームリンク」(2005年発売予定)にDLNA規格を盛り込むようだ。

このほか、松下電器のDLNA対応テレビや、シャープや三菱などのサーバ/クライアントシステムも展示。シャープのシステムはガリレオの筐体が流用されていたが、「試作にガリレオの筐体が適していただけで、製品がこのかたちで出るというわけではない」とのことだ。

松下のDLNA対応テレビ

ガリレオの筐体を流用したシャープのサーバ/クライアントシステム


三菱の対応システム

(Phile-web編集部)

ceatec2004report

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