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NECビューテク、独自開発光学エンジン採用のホームシアター用DLPプロジェクターを発売

公開日 2003/05/15 18:39
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HT1000
●NECビューテクノロジー(株)は、独自開発の光学エンジンを採用したホームシアター向けのDLPプロジェクター、「HT1000」を5月20日より発売する。価格は598,000円。

本機は、マイクロミラーの振り角が「DMD HD2」と同じ12度の0.7型XGAの DMDパネルを採用。DMDパネルと投写レンズの間にプリズムなどの光学素子を使用しない独自開発の光学ユニットを採用し、さらに、可変式の光学絞りを採用したことにより、業界最高の3000対1のコントラスト比を実現した。

また、新開発の10ビットデジタルビデオデコーダLSI搭載により、暗所の再現性、色再現性を向上。3次元Y/C分離がクロスカラー、クロスルミナンス、ノイズを低減させ、ビデオ信号でも映像のざらつきや色の濁りを抑え、映像を鮮やかに投写する。

興味深いのは、人間の目の特性を利用した「SweetVision」機能。これは、輝度レベルは同じであっても、被写体の周囲を若干暗くすることで、立体感を得られるという目の特性「クラークオブライエン効果」を利用したもので、輝度レベルがあまり変わらず、平面的な描写になってしまう映像に対して、コントラスト感を高め、立体的な映像を作り出すことができる。

また、独自の機能として「スクリーンポジション」機能も搭載。これは、スクリーンモードが16:9の時に、画像の劣化なしに上下方向にそれぞれ192画素分の移動が可能というもの。例えば4:3の100型スクリーンに16:9の映像を投写した場合、上下方向それぞれ20センチの範囲で移動することが可能なので、スクリーンと本体の高さが固定されないため、設置の自由度が広がる。


カラーホイールは、光の3原色RGBのみで構成されたシアター設計の6セグメント品を採用。

さらに、使用状況に応じて最適な冷却条件を設定するフィードバック型ファン制御回路と新開発のモーターにより、ランプエコモード時29dB、ノーマル時でも32dBという静音設計も実現した。
 
インターフェースでは、HDCP対応のDVI端子やデジタルカメラの画像に対応するPCカードビューワーなどを装備。また、本体の電源ON/OFFとスクリーンの上げ下げが連動できるスクリーントリガー端子も備える。

【問い合わせ先】
NECプロジェクタ・カスタマサポートセンター
TEL/0120-610161

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドNEC
  • 型番HT1000
  • 発売日5月20日
  • 価格¥598,000
【SPEC】●パネルサイズ:0.7型DMD、アスペクト比4:3 ●画素数:786,432画素(1024ドット×768ライン) ●投映レンズ:マニュアルズーム(1〜1.2倍)、マニュアルフォーカス ●光源:220W DCランプ ●明るさ:1000ANSIルーメン (エコモード時800ANSIルーメン) ●コントラスト比:3000対1 ●映像入力端子:DVI-D×1、ミニDsub15p×1、RCA色差1、ビデオ×1、Sビデオ1 ●PCカードスロット:PCMCIA typeII ●消費電力:290W (スタンバイ時0.8W) ●騒音レベル(エコモード時):32dB (29dB) ●外形寸法:260W×92H×275Dmm(突起部含まず) ●質量:約3.2kg