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三洋電機がフルカラー有機ELディスプレイの商用出荷を開始

公開日 2003/03/03 18:20
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●三洋電機(株)とイーストマン・コダック社、ならびに両社の合弁会社で生産を担当する(株)SKディスプレイは共同で開発を進めてきた、薄膜トランジスタによるアクティブマトリクス構造を採用したアクティブ型フルカラー有機ELディスプレイに関して、世界初となる商用出荷を開始したと伝えた。

3社は昨年、携帯電話用途向けの評価用として300台の有機ELディスプレイの出荷を行ったが、最初の応用製品としてコダック社のデジタルスチルカメラを市場に出荷する方向性を明らかにしている。

三洋電機では、需給が逼迫している低温ポリシリコンTFT液晶の増産と有機ELディスプレイの本格的な量産体制の確立に向け、鳥取三洋電機(株)の5号棟を2月に三洋LCDエンジニアリング(株)へ移管した。現在、従来のアモルファスシリコンTFTの生産ラインを低温ポリシリコンTFTのラインへと切り替える作業を進めており、4月には低温ポリシリコンTFTの生産を開始する予定であるという。

3社は引き続き生産技術の確立を進めつつ、高まる需要に応えるべく、生産体制の増強を図っていく考えだ。また、あわせて様々なアプリケーションに対応できるよう製品ラインアップの拡充を進めて行く考えであるということだ。

(Phile-web編集部)

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