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エソテリック、12cm光メディアにフル対応したハイエンドDVDプレーヤー

2002/09/11
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●ティアックのハイエンドブランド“エソテリック”から高音質・高画質を狙った、こだわりのユニバーサルプレーヤー「DV-50」が登場する。

飛躍的な性能向上をもたらすメカニズムの強度は、最大12ミリ厚のスタビライザー効果をもつ重量級ブリッジを配し、高剛性5ミリ厚底板、6ミリ厚天板の筐体と相まって、きわめて安定したデータの読み出しを実現している(製品総質量21.2kg)。

またオーディオ部は、通常の6チャンネルDACとは別に、2チャンネル・ピュアオーディオファンのために、エソテリック「D-70」の技術をベースに、デジタルオーディオデータを24bit1411.2/1536kHz(44.1/48kHzの32倍!)までアップコンバート、これによりCDはもとより、DVDオーディオ/ビデオにいたるまで、分解能にすぐれ、音楽の細部まで見通しがきく表現力を獲得したという。

高品位2チャンネル出力は、「第2世代RDOTアルゴリズム」と「ハイサンプリング対応FIRデジタルフィルター」によりアップコンバートされたデジタルデータを、ダイナミック特性とクロックジッターに強い「アドバンストセグメント方式D/Aコンバーター」に入力し、アナログ信号へと変換する。またD/AコンバーターはL/R±差動動作させる4DAC構成とすることで、より正確なD/A変換を可能としている。

SACD再生時はディスクより読み出されたDSDオーディオ信号を、オーディオPCB上で生成した高精度マスタークロックにより、リクロック処理を行い、機器内の伝送ジッターを取り除いたあと、アナログFIRフィルターへと入力して、安定感のある再生音を実現している。クロック生成は高精度VCXO(電圧制御推奨発信器)を使用している。

高音質へのこだわりはそのほか各パーツへも及ぶ。DAコンバーターICからの電流出力を、ナショナルセミコンダクター社製の超高スルーレートオペアンプを使用して電流-電圧変換を行い、高精細なオーディオ出力を得た。オーディオ差動信号の合成とアクティブローパスフィルターには、アナログデバイス社製のオペアンプを使用。

ガラスエポキシ4層基板を使用し、グランドおよび電源の層を専用に設けて低インピーダンス化を実現。電源部はあえてスイッチング電源を使用せず、音質を吟味した高品位カットコア型トランスを採用した。音楽系ディスク(DVDオーディオ、SACD、CD)の再生時にはビデオ回路をオフにし、ビデオ信号の音質への干渉を排除している。バランス音声出力(XLR)も装備。

一方、ビデオ関係も充実だ。ビデオDACはアナログデバイス社の108MHz12bitのADV7300Aを採用、NSV(ノイズシェーピングビデオ)プロセスとの相乗効果で、S/Nとリニアリティの優れた映像信号を得られる。もちろんプログレッシブ映像出力も可能で、フィルム素材かビデオ素材かの判別を行い、2-3プルダウン方式ピュアシネマ・プログレッシブスキャン処理などを作動させる。

大容量のケミコンと高速コンデンサーを併用、精細さと微細なディテールの表現を求められる映像からパルス的な激しい映像まで、どのようなソースにも安定してエネルギー供給できる電源環境を実現した。高速コンデンサーには、OSコンとチップタンタルコンデンサーをしのぐ特性をもつ、POSCAPを使用。

フロントパネルは気品のあるバイブレーション加工。リモコンは質感あるアルミボディ本皮仕上げ、ディスクトレイはディスクを保護するソフトフィーリング皮膜塗装。着脱式電源ケーブルにも分解能と質感を重視したものが選ばれた。(AV REVIEW編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドESOTERIC
  • 型番DV-50
  • 発売日10月上旬
  • 価格\500,000
【SPEC】●再生ディスク: DVDビデオ、DVDオーディオ、スーパーオーディオCD、CD、CD-R、CD-RW、ビデオCD、DVD-RW、MP3ファイル ●映像出力:S1/S2映像×2、RCA映像×2、RCAコンポーネント映像×1、D1/D2端子×1 ●音声出力:アナログ音声RCA端子(2チャンネル)×2、5.1チャンネル音声RCA端子×1、2ch高品位アナログ音声出力端子、光TOSデジタル端子×1、RCAデジタル端子×1 ●消費電力:28W ●外形寸法:442Wx157Hx354Dmm ●質量:21.2kg