■BSデジタルまるわかり■ No.2　〜BSアンテナの設置方法〜

＜左＞ベランダにBSアンテナを設置　＜右＞アンテナの角度調整部。都市別の目安が表示されている

●前回は、BSデジタル放送の概略をお話しました。アンテナ、BSデジタルチューナー、テレビなど、BSデジタル視聴に必要なものを揃えたら、いよいよ機器の設置-接続-設定を行います。

まずやらなければいけないのは、アンテナの設置です。すでにBSアナログ放送をご覧になっていてアンテナを設置済みの方、マンションなどの共同住宅などでアンテナを立てる必要のない方は読み飛ばして下さって結構です。

BSアンテナの設置方法のポイントは3点あります。「衛星方向の空に向かって障害物がない」「アンテナのマスト（支柱）は地面に対して垂直に立てる」「住んでいる地域にあった正確な角度調節をする」です。

BS放送の衛星は方角は南西の空にあります。その方向に障害物がないことが絶対条件となります。午後1時頃、太陽が見える場所というのがアンテナの設置場所の定石で、一般的にはベランダの手すりなどに設置することが多く、専門の取付金具も売られています。メーカーによっては、アンテナ単品のパッケージと、取付金具までセットになったパッケージの二通りを用意している場合もあります。

設置するときには、アンテナのマストを地面に対して垂直にすることが必要となります。マストが曲がっていたりぐらついていたりすると、あとに行う角度調整の意味がなくなってしまいます。簡易水準器を用意するのがベストですが、五円玉にヒモをつけてまっすぐ垂らし、大まかに垂直を出すこともできます。

最後にBSアンテナの角度調整を行います。アンテナの取扱説明書には、「主要都市の調整角度表」が載っています。これを参考にして、アンテナが空を仰ぎ見る「仰角」、方位を決める「方位角」の2つを設定します。なお、最近のBSアンテナには、角度目盛部分に「都市名」が印刷されているものもあります。

アンテナと視聴場所が離れている場合は、微調整が少々面倒かもしれません。チューナーにはレベルメーター表示機能があるのが普通ですので、それを携帯電話で誰かに報告してもらいながら調整するなど、少々面倒な作業が必要となります。

次回はチューナー、アンテナ、テレビの接続をご説明します。（Phile-Webスタッフ）